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一時の安泰

私はテストからの現実逃避ですww

勇馬は行動を開始した。

勇馬は早速携帯を取り出して、友梨に電話をかけた。


友梨『はい。』

勇馬「友梨か。」

友梨『え?!勇馬!?』

勇馬「いまから会えるか?」

すると友梨は即答してきた。

友梨『うん。会いたい。今勇馬どこにいるの?』

勇馬「いまから俺がそっちに行くよ。」

そして勇馬は友梨の返事を待たずに電話を切った。


勇馬は早速家をでた。

このときの勇馬の行動力は本当に凄かった。

玄関を出るとその前にあった門を飛び越えた。

飛び越えて、道を走り出した。

そして30秒も走ると友梨の家に着いた。


そして勇馬はベルを鳴らしたが、

返事が帰ってくる前に友梨の家に入っていった。


勇馬「よう。友梨。元気だったか?」

勇馬はさも友梨と久しぶりに会ったように言った。

すると友梨が勇馬に抱きついてきた。

友梨「っ勇馬!!どこ行ってたのよ。心配したのよ。」


勇馬「おい。俺は言ってなかったか?田舎にいるって。」

勇馬は友梨に言っていないが、いっておいた風に偽っていった。

友梨「言ってないわよ!!」

友梨は勇馬に迫りながら言った。

勇馬「そうか。」


それから勇馬と友梨は友梨の部屋で他愛もない話をした。

勇馬の妹ということになっている夕菜について話したり。

部活での出来事を話したり。

勇馬のいなくなってからの話をした。

ほとんどが友梨は一方的に話していた。


勇馬は夕菜の状態で知っていたことだったので、軽く流していた。

友梨「勇馬。」

勇馬「なんだ?」

友梨「私の話聞いてた?」

軽く流していたのがいけなかったのだろう友梨は勇馬が聞いているのかが分からなく勇馬に聞いた。

勇馬「あぁ聞いていたぞ。」

勇馬は聞いていたことを裏付けるために先ほど友梨が話したことを話した。

一部夕菜でしか知らないことも言いそうになったがごまかした。


勇馬「な?聞いていただろ?」

友梨「そうね。」

友梨が納得したところで勇馬は体に妙な痛みが走った。

勇馬(え?まだ時間はあるはずだぞ…)

勇馬が友梨の家に来て大体1時間、優子がタイムリミットと言った二時間後にはまだ30分ある。

勇馬「すまないが俺はそろそろ帰る。」

勇馬はだんだん強くなる痛みを友梨に知られないようにしながら友梨に家に帰ることを言った。

友梨「どうしたの?顔色悪いよ?」

流石、幼馴染。勇馬の変化に気がついた。

勇馬「なんでもない。俺は帰るぞ。」

勇馬は友梨の返事を待たずに友梨の家から出た。

友梨「待って。私もついていく。」

そういって友梨は勇馬の後をついて家から出た。


勇馬はふらつく足で懸命に自宅まで走った。

友梨「勇馬!!」

後ろから友梨が叫んだが気にせず自宅まで走った。

勇馬は行きと違い1分もかかって自分宅の玄関まで辿り着いた。

勇馬は自宅の玄関を開け、鍵も閉めると


ドサッ


勇馬は玄関で倒れた。

友梨はこの音を玄関ごしに聞こえたのだろう。

友梨「え?勇馬どうしたの?」

友梨は扉を開けようとしたが鍵が閉まっていて開けられなかった。


その間に優子は勇馬が帰ってきた音、倒れる音、友梨の声を聞いて玄関に行くと

勇馬が徐々に変化を起こしながら倒れているのを見つけた。

優子 (早いタイムアップね…)

優子は徐々に夕菜に変化していく勇馬を引きずりながらリビングのソファーに寝かした。

優子はまだ玄関の前で声を上げている友梨に対して

優子「友梨ちゃん。ごめんなさいね。」

優子は玄関を開けながら友梨に言った。


友梨「おばさん。勇馬はどうしたんですか?」

友梨は心配そうな顔で言った。

優子「なんでも無いのよ。ただちょっとした病気でね…」

優子は友梨に嘘を言った。

友梨「それで、勇馬は助かるんですよね。」

友梨は今にも泣き出しそうな顔になった。

優子はこれを見てしばし考えた。

優子(勇馬は友梨ちゃんに愛されているのね。ここまで悲しがるなんて。

   もう私は見てられないわ…)

優子は何かを思いついた。


優子「友梨ちゃん。」

友梨「はい。」

優子「今から見せることは他言無用よ。それにあの子にも言わないでね。」

友梨「なんで勇馬にも言ったらだめなんですか?」

優子「あの子は友梨ちゃんにこのことを隠しておきたのよ。」

友梨「わ、分かりました。」

友梨は優子の言いたいことが分かったのだろう大きくうなずきながら答えた。


優子「ちょっとまっててね。」

優子は勇馬の様子を見るために友梨を玄関においてリビングを覗いた。


そこにはソファーで苦しみながら初めの変化したよりも少々早い進行であったが

勇馬の髪が伸びだしていた。


優子(ごめんなさい。勇馬…)

なぜか優子は勇馬に謝った。

優子(私が元に戻したからまた苦しむことになったのね…)

優子は勇馬を元に戻したことでまた勇馬が苦しんでしまっていることに謝ったのだった。


そして優子は玄関に取って返し

優子「さ。友梨ちゃんあがって。」

優子は友梨を家にあがらした。

友梨「勇馬は大丈夫なんですか?」

優子「大丈夫よ。でも友梨ちゃんがこの事を勇馬にいったらだめよ。

   あの子はあの子なりに頑張っているんだから。」

友梨「は、はい。」


そしてリビングの前に着いた。

優子(勇馬本当にごめんなさい。)

優子は本気で落ち込んでいた。

作者「は~い。優子さ~ん。」

作者は思い切りハイテンションで言った。

優子(人が落ち込んでいるのにこの人は…)

作者「なるほど勇馬を元に戻したことに罪悪感を感じているのね。」

優子「な!!何で分かるのよ。」

作者「それは私が作者だからだよ。」

優子「じゃぁ貴方に対しては私達はプライバシーってものが無いのね。」

作者「一応優子さんの年齢は伏せてるよ。」

優子「それならいいわ。」

作者(いいのかよ…)


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