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直樹の頼み

直樹「偽装彼女になってくれ」



夕菜「は?」

夕菜は直樹の言葉を疑った。

直樹「だから偽装でいいから彼女になってくれ」

直樹は繰り返し言った。

夕菜「繰り返すんじゃなくてなんでそうなるんだ?

   仮にも俺は男だぞ」

直樹「それは分かってる。

   だから偽装って言ったんだ。」

夕菜「じゃあなんで彼女がいるんだ?」

夕菜は直樹の言う事が理解出来たのか逆に聞いた。

直樹「それはだな…

   俺が(らく)したいからだ」

夕菜「は?なんで彼女ができるだけでお前が楽出来るんだ?」

直樹「俺はな勇馬と違って女から告白されてな次々とくる訳よ。

   それが彼女が出来たら少しはおさまるかなぁ~ってな」

夕菜は直樹の言葉に一瞬ムカッとしたが事実なので何も言えなかった。

夕菜はふと疑問に思った。

夕菜「なんで俺なんだ?

   仮にも俺はこの前転校して来た事になってんだ。」

直樹は少し考えた後答えた。

直樹「バスケの時俺の事を呼び捨てで呼んでたよな

   その時にこいつなら親しみやすいと思ったんだよ。」

夕菜「あの時は本気だったからなぁ~

   知らず知らずのうちに呼び捨てしてたんだろう」

夕菜は先日の体育の授業でしたバスケを思い出しながら言った。



直樹「ところで偽装彼女になってくれるか?」

夕菜は少し考え

夕菜「OK。分かった。」

夕菜(これは俺にとっても鬱陶しい男子を遠ざける事が出来るんだ。)



夕菜と直樹はそれから話し込んだ。


夕菜「じゃあ俺そろそろ帰るわ」

気がつくと周りが暗くなっていた。

それに屋上は学校の一部なので学校の閉門時間が迫って来ていた。

夕菜は直樹の返事を待たずに階段を降りていった。

直樹「待ってくれ!!

   俺が送って行くよ。

   流石に女の子の一人歩きは危ない」

直樹が夕菜の後を追ってきた。

夕菜「送ってくれるのは良いが

   俺は男だぞ」

夕菜は自分は男だと言ったが

直樹「周りから見たら普通に女だ」

直樹が即否定した。


夕菜と直樹は夕菜の家に向かって歩き始めた。


夕菜と直樹の間には会話は無かった。

夕菜(ただ歩いているのも暇だな。直樹で遊ぶか。)

夕菜は心の中で直樹でどうやって遊ぶか考えた。

夕菜(そうだ。今俺は女なんだ。だから直樹に抱きついてみよう。)



夕菜は直樹への悪戯を決行した。

夕菜「えいっ」

夕菜は直樹に抱きついた。

直樹「おぉ。なんだ?」

しかしいたって直樹は平然としていた。

夕菜「なんだよ。もっと慌てるかと思ったのに・・・」

夕菜は唇と尖らせながら言った。

直樹「そりゃな純粋な女だったら慌てるが、お前は元男だしな。」

夕菜「ちぇっ。つまんねぇの。」

夕菜は舌打ちをして直樹から離れた。

そして夕菜の家に到着した。


夕菜「直樹よっていくか?」

夕菜は男の頃だったように言った。

直樹「今日はいい。もう遅いしな。」

夕菜「そっか。じゃ。」

直樹「おう。またな。」

夕菜と直樹は分かれた。



学校から夕菜の家までに夕菜と直樹の光景がクラスの数人見られていたことを夕菜と直樹は知らなかった。


そして夕菜は夕食や風呂などをすまし就寝をした。


夕菜は勇馬だったころによく起きていた時間の授業開始時間30分前に起きた。

夕菜「ふぁ~」

夕菜は大きなあくびをした。

いつもなら今からゆっくりと準備をするのだが今日は勇馬用の携帯が起きたのを見計らったかのように

鳴り出した。

それはマナーにしていたので携帯が震えるだけだったが・・・

夕菜「はい」

夕菜は電話にでた。

直樹『夕菜早く来い。やばいことになってるぞ。』

夕菜「あ?どうした?」

直樹『とりあえず早く来い。』

すると直樹のほうから電話が切れた。

夕菜(なんだよ。直樹の奴。)

夕菜は言われたとおり学校に急いでいくためにべたに食パンを食べながら学校に向かって走っていった。


夕菜が学校に着くと周りから好奇の視線で見られたがとりあえず無視して教室に駆け込んでいった。

それまでの所要時間約20分だった。


夕菜は教室の扉を開けながらあくまで女口調で言った。

夕菜「なにがあったの直樹?」

するとクラスメイト達から歓声に似た声があがった。

クラスメイト達「おっ噂の本人が現れたぞ。」

夕菜はクラスメイト達の歓声に驚いた。

夕菜「え?なに?」

夕菜の言葉に答えたのは友梨だった。


友梨「夕菜。あなたと直樹が付き合っているって噂があるのよ。」

夕菜「・・・」

夕菜は机で眠っている直樹に向かって歩いていった。

直樹の今の寝方は狸寝入りだ。

昔からの幼馴染の夕菜(勇馬)だったから分かることだ。


夕菜は直樹の前の席に座って小声で直樹に話しかけた。

夕菜「直樹。何でこんな風になっているんだ?しゃべったのか?」

すると直樹は狸寝入りの格好のまま小声で答えた。

直樹「しらねぇよ。俺が来たらすでにこんな感じだった。人数は少なかったが。」

夕菜「そうか。」


夕菜は立ち上がり

夕菜「この噂の発信源は誰?出てきなさい。」

すると夕菜の前に数人が出てきた。

夕菜「なんでこんな噂が立っているの?」

夕菜は出てきた数人に聞いた。


生徒N「昨日の部活の帰りに山崎さんが高山君に抱きついているのを見ちゃったんだよ。」

生徒G「俺も同じだ。」

生徒K「私は塾に行く途中に二人が並んで帰っているのを見ちゃったのよ。」


三人がこの噂になった元を話した。

夕菜「へぇなるほど…」


生徒K「で高山君と付き合っているの?」

夕菜は生徒Kに詰め寄られた。

夕菜「え~・・・・と」


するとそこに夕菜を支援するかのように授業開始を告げるチャイムがなった。



作者「はぁ・・・」

夕菜「どうしたんだ作者?」

作者「いや話がこんがらがってきたような気が…」

夕菜「そうだな…」

作者「まぁいいや。私は突き進みます。いくら文章が変でも!!」

夕菜「作者のその勇気はどこから?!」

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