凪、人気者と仲良くなる。
次の日。四月六日入学式。
今日からまた学校が始まる。
三年生になったがやる事はないも変わらない。アニメや漫画を楽しむだけだ。進学のこととかは知らん。後の俺に任せる事にしよう。
春休みは夜更かしをしていたから朝起きるのが辛い。
「ふぁー、ねみぃ」
俺は今だらだらと学校に向かっている。すると後ろから衝撃が来た。
「先輩おはようございます。昨日ぶりですね」
後ろにいたのは鈴原だった。
「眠そうですね先輩」
「まあな。昨日も夜更かししたからな」
「昨日買ったやつ見てたんですか?」
「そうだよ。見るつもり無かったんだがついな」
「それで見たら止まらなかったと」
「そうだよ」
よく分かるな。さすが同類。
「鈴原は見てないのか?」
「見ましたよ。全部」
「それにしては眠くなさそうだな」
「眠たいですけど顔に出す訳には行かないんで」
「学校一の人気者も大変だな」
「まあそうですね。周りの目を気にしないといけないんで」
「なら俺と一緒にいる所見られるのもヤバいんじゃないか?」
「そうですね。同じ学校の生徒に見られたら質問攻めにされますね」
そう聞いた途端に俺は逃げ出そうとした。
だが鈴原は直ぐに俺の手を取った。
「大丈夫ですよ。この道あまり人通らないんで」
確かにそうだけど。