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凪、高校を卒業する。

1ヶ月の長い休みが終わろうとし、明日は卒業式。長かった高校生活が終わろうとしていた。3年間で色々あったけど1番思い出深いのは3年生の1年間だったな。人生で1番充実していた1年だったと自信を持って言える。

自分の部屋でベットに寝転がり、3年間を振り返っていると鈴原からメッセージが来た。

『明日、卒業式終わってから時間ありますか？』

こ、これは、ま、まさか、こ、告白じゃないのか・・・・・・。なんてね。ナイナイ。

『あるぞ』

『見せたいものがあるので卒業式終わってから私のクラスの教室来てもらえませんか？』

見せたいものがあるって事は告白じゃないな。0.001%くらい期待しちゃったよ。

『わかった。終わったら電話する』

卒業のプレゼントか何かだろうか？それは普通に嬉しい。

明日の卒業式が終わってから鈴原や西野、クラスの友達達と会いづらくなるのは悲しいな。明日泣かないようにしよう。