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凪、明日に迫る
ついに明日になってしまった大学試験。
今日まで毎日放課後は鈴原に勉強を教えてもらい、夜は部屋で勉強をし、やれる事はやった。
今はもう夜の10時。明日の為に早く寝るか。寝ようとした時スマホが鳴った。
「もしもし」
「俺だよ俺」
「西野か、こんな時間にどうしたんだ?」
「明日試験だから緊張してるんじゃないかと思ってな」
「もう寝ようとしてたところだ」
「肝が据わってるな柳田は」
「やれる事はやったからな」
「じゃあ明日頑張れよ」
「おう」
電話が終わって寝ようとした時、またスマホが鳴った。無視しようと思ったが西野以外に俺に電話をかけてくるのは1人しかいない。
「もしもし」
「あっ、先輩!勉強してますか?」
「いや、やれる事はやったからもう寝ようとしてたところ」
「そうだったんですか。教えれる事は全て教えたのであとは先輩次第です頑張ってくださいね」
「ああ、頑張る」
「長電話も迷惑なのでまた明日電話しますね」
「分かった。おやすみ」
「おやすみなさい」
寝る前に鈴原の声も聴けたし寝るか。