凪と人気者、初詣に行く3。
鈴原の着物は赤色をメインとしていて、沢山の花が咲き誇っていた。
「結衣ちゃん着物似合ってるね」
「鈴原さんこそ似合ってますよ。ねぇ兄ちゃん」
「ああ、似合ってる」
「本当ですか!ありがとうございます。着てきた甲斐がありました」
「鈴原さんは自分で着付けしたの?」
「お母さんにしてもらったよ。結衣ちゃんは?」
「私は自分でしたよ。鏡見て」
「凄いね!」
俺が手伝って着付けてを手伝えばいいのだが出来ない。男子はそういうのが苦手なものだ。多分。
「先輩も着物着たらいいのに」
「男は着物とかあんまり着ないだろ」
「そんな事ないですよ。電車の中で何人か見ましたよ」
「でも俺は似合わなそうだからいいや」
「今度着てみたらいいじゃん。私が手伝ってあげるよ」
「機会があったらな」
多分そんな機会は当分ないだろうな。話しているうちに神社に着いた。
「今日も屋台沢山出てるねー」
「今日も食べる気か?」
「当たり前じゃん。屋台だよ。食べるしかないじゃん」
「食べるのはいいけどその前にお参りしようぜ」
「それもそうだね」
お参りする人は多く、行列が出来ていた。
「沢山いますね・・・・・・」
「とりあえず並ぶか」
どれくらい待てばいいのだろう。