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凪と人気者、帰路に着く。
「じゃあ行くか」
「はい。お願いします」
真夜中だが今日は1月1日、人が沢山いる。いつもならこの時間は誰一人通らないはずだが今日は沢山いる。
「先輩は帰ってから寝て初詣行く感じですか?」
「そうだな。てか鈴原もだぞ」
「え?私も行っていいんですか?」
「当たり前だろ。てか結衣が誘ったんじゃ?」
「初耳です」
結衣のやつがもう誘っているものだと思っていた。これじゃ俺が鈴原と行きたいみたいじゃないか。
「そうか、予定あったりするか?」
「ないですよ。だから一緒に行きます」
「良かったー、なら昼くらいに行こうか」
「分かりました」
鈴原を駅まで送り帰っている途中思ったが、鈴原はクラスの人達と遊ばなくていいんだろうかと。鈴原は人気もだ。だからクラスの人が遊びに誘わないわけがない。
鈴原は遊びに誘ってくれるし、俺が誘っても毎回来てくれる。クラスの人達と上手く言ってないんだろうかと。
まあ人気者だからそんな事はないか。