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オタクな彼女は好きですか?  作者: 金野次郎
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凪と人気者、年越しを一緒に過ごす3。

「こんばんわー」

「鈴原さん、いらっしゃい。上がって上がって」


夜の7時前になり、鈴原が家にやって来た。


「わぁー、豪華だねー」


結衣が作ったおせちを見て言ったのだろう。伊達巻にタイの焼き物、伊勢海老まで入っている。


「早く食べようよ。お腹空いちゃった」

「そうだな。鈴原はお腹空いてるのか?」

「夕飯は食べてこなかったので空いてます」

「おせちだけじゃ足りないから後で屋台行こうよ。神社の所に屋台出てたから」

「良いね。行きましょうよ先輩」

「11時くらいになったら行くか。年越しの瞬間神社にいれるように」

「やった!」

「それまでは家でゆっくりしようぜ」

「分かりました!」


おせちを食べ終え、片付けをし、コタツに入り、お笑い番組を見る。年末に結衣以外の人がいるのは不思議な感じ。それも女子で鈴原なんて。

そんな事を考えながら鈴原の顔を見ていると目があった。話すわけでもなく、ただニコッと笑ってくれた。その笑顔を一度見てしまったら確実に鈴原の事が好きになるくらい可愛かった。ああ、可愛い。

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