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凪と人気者、年越しを一緒に過ごす。
年末は何故掃除をするんだろうか。大掃除ほど嫌いな事はない。両親は年末年始は海外にいるから俺と結衣の2人で一軒家の掃除をしなければならない。
「兄ちゃん、さっさとするよー」
「分かってるよー」
大掃除が終われば、リビングでだらだらしよう。勉強は順調だから今日と明日は休みにするし。
「後は、ここだけか」
「私は夕飯の買い物行ってくるからお願いね」
「あいよー」
風呂場が最後の敵。鏡を拭いて、浴槽を擦り、タイルを綺麗にする。
「終わったー」
家の全ての汚れを綺麗にしたはず。これで1年掃除しなくていいな。流石にそれはダメか。
リビングのソファーで休憩しているとスマホが鳴った。
「もしもしー」
『あっ、先輩。今日7時くらいに行きますねー』
「分かった。料理作って待っとく」
「ありがとうございます!それじゃあまた」
この1年は生きてきた中で1番充実してた気がする。まだ18年しか生きてないけど。