凪と人気者、息抜きする。
「先輩、起きてくだい。朝ですよ」
鈴原の声がする。そういえば昨日から泊まっているんだった。
「休みだから昼まで寝る〜」
「そんなのはダメです。休みだからってダラダラと過ごすのは勿体ないですよ」
「特にすることないし〜」
「勉強がありますよ」
「夜するから〜」
返事がない。諦めて部屋から出ていったら二度寝ができる。そう思っていたら布団を引っペがされた。
「起きなさい!」
「は、はい。おはようございます」
「朝食先輩のために作ったんですよ」
「そうなのか!わざわざありがとうな」
「だから早く食べましょう」
朝から可愛い子に起こされて、その子の手作り朝食まで食べれるなんて、もしかして俺って幸せ者なんじゃないか!?
鈴原が作ってくれたのは味噌汁に白ご飯、鮭の塩焼きとザ・日本の朝食って感じ。朝からこんなに食べれるか!と思ったけど案外食べれた。これが手作り朝食の力か。
「先輩、私今日予定ないんです」
「そうか、良かったな」
「それだけですか?」
「・・・・・・日曜日だし、遊びに行くか」
「でも先輩勉強が、」
「夜するから大丈夫!」
「そうですか!なら遊びに行きましょう!」
自分から言わせておいてこの子は。まあ可愛いから許す。