人気者、夕飯を作る。
鈴原の手伝ってくれたから今までにないほど綺麗な部屋になった。綺麗になるっていいなー。なんか落ち着く。
「ありがとう鈴原」
「いいですよ。掃除好きですし」
料理もできるようになったし、掃除も好き、これはいいお嫁さんになるだろうな。鈴原の旦那さんになった人は羨ましいぜちくしょう。
「じゃあ下行きましょう。料理作るんで」
「ああ、それで今日は何作るんだ?」
「最近寒くなってきたんで鍋にしようかと。キムチ鍋に」
「鍋かー、いいな」
鍋は他の料理よりも簡単だから結衣の手伝いはいらなさそうだな。
「じゃあ作りますね。結衣ちゃんちゃんと出来るか見ててね」
「はい!」
鈴原はそう言って材料に手をつけた。白菜、豆腐、ニラを適当な大きさに切って、もやしを入れ、温めたらキムチ鍋の素を入れて完成。
「今の鈴原さんには鍋は簡単でしたね」
「そうだね。鍋は簡単だね。簡単で美味しいとか最強ですね先輩」
「そうだな」
肉は特売品の安いやつ。でも美味いからオッケー。鈴原もそれでいいと言ってくれた。安くて美味いからいいと。家計にも優しい鈴原は本当にいいお嫁さんになる。
だんだん具材が減ってきたしそろそろ。
「じゃあうどん入れるか」
「そうですね。やっぱりうどんは食べないとですね」
「そして締めにはご飯だな」
「そうですよね」
俺の家では具材が減ってきたらうどんを食べ、締めには鍋にご飯を入れて食べる。それが美味いんだよな。鈴原もそうみたいで良かった。