凪、受験の事を考える2。
気がつけば文化祭からもう2週間近く経っていた。11月になり、段々寒くなってきた。
「なあ柳田、勉強してるか?」
「それなりにな、お前こそやってるのか?」
「全然してない!やる気が起きなくてなー。まだ後入試まで2ヶ月あると思うとな」
「分かるけどしないと本当に落ちるぞ」
「それは嫌だな。浪人は勘弁だな」
「1回で受かりたいよな」
「てことで勉強教えてください」
「俺が教えられると思うか?」
「だよな〜知ってた。じゃあ柳田はどうやって勉強してるんだよ」
「鈴原に教えてもらうとか、1人で問題集するとか」
「鈴原はずるいな。学年1位だし頭いいから最高の先生じゃん」
「教え方上手いしな」
「俺も可愛い女子に教えてもらいてえよ。それならやる気でるのに」
「彼女いるだろお前」
「俺と同じくらいの頭だからダメなんだよ。だから一緒に居て楽しいんだけどな」
「そういうものか」
「そういうもんだ」
いかんいかん。会話に集中してたらもう帰る時間になってきた。今日は帰ってアニメ観ないといけないからな。
勉強?そんなのいつでも出来るから。アニメはリアタイじゃないと。まあ後で録画したやつも観るけどね。