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オタクな彼女は好きですか?  作者: 金野次郎
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凪、ミスコンを見る3。

「今からマジックしまーす。審査員の人に手伝ってほしいんですけど誰か手伝ってくれませんか?」

「俺が」

「いや俺が」

「いやいや私が」


合法的に鈴原の近くに行けるから皆行きたいんだろうな。誰でもいいから早くしてくれ。


「あの〜、早くお願いします」


司会の人も困っている。司会の人で良かったんじゃないか?もう遅いけど。


「俺行きます!」


どうやらジャンケンで勝ったみたい。負けた男子はこの世の終わりみたいな顔をしていた。いや、どんだけだよ。


「じゃあカード1枚引いて、そのカード覚えてください」

「は、はい!」


緊張しすぎだろ。近くで見る鈴原が可愛すぎたんだろうな。分かる。


「じゃあそのカード戻してください。当てますね。シャッフルしてもいいですよ」

「じゃあ、します」


合法的に鈴原の手に触れることが出来たからテンションが上がっている男子。他の審査員の男子はハンカチを噛んで悔しんでいる。だからどんだけだよ。


「今からあなたが選んだカードを当てますね」


本当に当たるんだろうか。心配でならない。


「あなたが選んだカードは、スペードの6ですね」

「ち、違いますけど・・・・・・」

「えっ、ちょっと待ってくださいね。じゃあ、スペードの7ですね」

「ち、違います」


出来てないじゃんか。やばいぞ。


「この中にあるか確認してもらえますか?」

「な、ないです」

「実はですね」


鈴原の得意げな顔。


「あなたの制服のポケットの中に選んだカードが入ってます!」

「た、確かに俺の選んだカードだ」

「どうですか?びっくりしましたか?これで終わりです。ありがとうございました」


普通に凄いな。どうやってるんだろうな。初めから仕組んでできる訳じゃないし。後で聞いてみよう。


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