凪と人気者、文化祭を楽しむ7。
鈴原から電話かかってきて、クラスの方が終わったからこっちに向かうと。さっき見つけたダンボール迷路かお化け屋敷に行こうかな。鈴原の楽しむ顔が目に見える。
「先輩、お待たせしましたー」
「さっき、面白そうなところ見つけたぞ」
「本当ですか!?ならそこに行きましょう」
俺が最初に連れて来たのはダンボール迷路。教室2つをダンボールで壁を作ったりして迷路にしている。ちらほら聴こえる声は結構難しいと言っている。でも文化祭で作る迷路だし、そんな事はないだろ。
「ダンボール迷路って面白そうですね!」
「だろ〜、じゃあ行くか」
「はい!」
数分前の俺に言ってやりたい。めっちゃ難しいぞ!と。全然ゴールに行けない。俺達はこのままこの迷路の中にいないといけなくなる。
「先輩、こっちですこっち」
鈴原の方に行き、そこにあったのは矢印が書かれた看板。
「ただの矢印じゃん」
「実はこれこうなってるんですよ」
看板が外れて、道が続いている。これは見つけられないわけだ。
看板の奥に続いている道を行くと直ぐに出口だった。
「やっとゴールだな」
「結構難しかったですね」
「本当にな」
30分くらい迷っていた。それくらい難しかった。でも楽しかったから良しとしよう。