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オタクな彼女は好きですか?  作者: 金野次郎
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凪と人気者、文化祭を楽しむ4。

「鈴原はクラスの方は大丈夫なのか?」

「11時から12時の1時間だけ行かないといけないのでその時に先輩来てくださいよ。私接客しますから」

「1時間も居座ると迷惑だろうから鈴原の働きぶりを見て、1人でまわってるよ」

「そんな事気にしないくていいのに」

「てかもう行かないといけない時間だぞ」

「本当ですね。じゃあ行きましょうか」


鈴原のクラスに着いたはいいものの教室の外に行列が出来ている。全員男子。女子のメイド服目当てだろうな。


「じゃあ先輩、私行ってくるんで並んで待ってて下さい」

「おう。気長に待ってるよ」


それにしても凄い行列だな。30分は待たないといけなさそうだぞ。しかもこれから鈴原のメイド服姿を見に来る生徒もいるだろうし、大変になりそうだな。

俺の予想通り30分くらいしてようやく教室の中に入れた。机を4つ引っ付けてテーブルにしてそれを5つ程作り、やっている感じだ。

メイド服を着た女子生徒が沢山いる。みんな似合っていて可愛い。このクラス顔面偏差値高いな。メニューはメイド喫茶を再現しているのか「ケチャップで絵書きますオムライス」とかある。

あとチェキ撮影も出来るらしい。1枚500円。これは安い!俺も撮ってもらうか。鈴原は忙しそうだから他の子と。


「すいませんー」

「はーい。ご注文はお決まりでしょうか?ご主人様」

「オムライス1つ。あとチェキ撮影もお願いします」

「かしこまりました。誰とチェキ撮影するのか考えておいてください」


誰にするかな。鈴原は〜、人気そうだし、黒髪ロングのあの子にしようかな。可愛いし。


「お待たせしましたー。オムライスです。ケチャップで絵描きますね」

「お願いします。って鈴原、チェキ撮影はいいのか?」

「よくないですけど先輩の接客するって約束したじゃないですか」


まあそうなんだけど。鈴原がチェキ撮影を止めてまで俺の接客をしているからチェキ撮影を待っていた男子の視線が痛い。悪気はないんだ。許してくれ。

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