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オタクな彼女は好きですか?  作者: 金野次郎
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凪、妹に詮索される。

「ただいまー」

「おかえりー、ご飯出来てるよ」


リビングのドアから顔を出して出迎えてくれたのは妹の結衣(ゆい)。中学二年生で家にあまり居ない両親に変わって家事全般してくれている。


「遊んでくるって連絡もらったけど誰と遊んでたの?」


女子と遊んだって言うと面倒くさくなりそうだから西野と遊んだことにしよう。


「西野とだよ。カラオケに」

「ふーん、それにしては兄ちゃんの服から女の人の匂いがするけど」


匂いなんてするのか。妹の目は誤魔化せないか。目と言うより鼻だが。

でもここは何とか誤魔化す。


「それは・・・・・・、今日女の人とぶつかったからだと思う」

「でも西野さん帰ってるとこ私見たけど」

「えっ」


これはもう誤魔化せない。


「誰と遊んでたの?」


妹の圧が強い。


「後輩の女子と遊んでました」

「ふーん、後輩ね。仲良いんだね」


お前は俺の彼女か。


「最近仲良くなったんだよ」

「兄ちゃんが仲良くなるってことはその人もオタクなの?」

「そうだけど」

「だよねー、兄ちゃんが普通の女子と仲良くなれるわけないよね」


そうだけど、妹に言われると傷つく・・・・・・。


「可愛いの?」

「可愛いよ」

「私とどっちが可愛い?」


だからお前は俺の彼女か!


「鈴原かな」

「鈴原さんって言うんだ」


目が怖い、今日の夜にでも殺られるかもしれない。


「まあその話はまた今度にしてご飯食べないか?もう冷めてるぞ」

「そうだね、食べようか」


今日の晩御飯は鶏の唐揚げと豆腐の味噌汁とポテトサラダと白ご飯。

今日も妹の料理は美味しかった。

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