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凪と人気者、ライブ前に腹ごしらえをする
「後1時間くらいか、もう始まるな」
「そうですね。それにしても私たち運がありますよね」
鈴原が言っているのは席の事だろうな。
俺たちの席はアリーナの真ん中らへんの3列目。本当に神ってると自分でも思う。
「顔ハッキリ見れるし、最高だな」
「声優みんな可愛いですからね」
「声も良いのに顔も可愛いとか反則だよな」
「ほんとそれですよ。羨ましいです」
声はともかく、顔は負けてないと思うけど。
「軽めの夜ご飯食べに行きませんか?」
「近くに軽めの飯屋さんなんてあったか?」
「実はさっき見たんですよ。ラーメン屋を」
「ラーメンは軽いのか?ニンニク臭くなるぞ」
「行けますよ。息リフレッシュしたら大丈夫です!」
「じゃあ行くか」
鈴原の見つけたラーメン屋に行く事にした。
豚骨ラーメンを売りにしていて、店の床は滑りそうなくらい。豚骨ラーメンの味はザ・豚骨ラーメンみたいで美味しかった。でも口の中は臭くなった。