凪と人気者、一緒の部屋に泊まる7。
寝たフリをして鈴原の事を見ていようと思っていたが気づけば寝てしまっていた。今は朝の7時。学校に行く日は早く起きれないのに楽しみな事があるとすぐに起きれてしまう。
「んー、二度寝するかー」
ライブは夜だし、物販は昼くらいに並べば買えるだろうし10時くらいまでは寝れる。そう思い寝ようとすると何かに肘が当たった。
布団をめくると鈴原が俺の隣で寝ていた。
「・・・・・・」
え、めっちゃ可愛い寝顔。じゃなくて、なんで俺の隣で寝てるんだよ。でも起こすのもなー。とりあえず俺が空いているベットで寝るか。
そう思い、ベットから離れようとしたら鈴原が抱きついてきた。
「お、おい寝ぼけてるのか」
「た、助けて、こ、殺されるー」
「いや、どんな夢だよ!」
結局、動けないまま、寝れないまま10時を迎えてしまった。鈴原はまだ俺に抱きついたまま寝ている。そろそろ起こすか。
「おい、起きろ鈴原、もう10時だぞ」
反応無し。
「起きろって」
体を揺さぶると重い瞼を開けてこっちを見る。
「せ、先輩、まさか、私を襲ったんじゃ」
「俺のベットだから」
「じゃあ、私が先輩のベットに・・・・・・」
鈴原は顔を真っ赤にして隣のベットに行き、布団にくるまる。
「す、すいません先輩、トイレに行ったのは覚えてるんですけど、その時に多分間違えたんだと思います」
「気にするなって、寝ぼけていたんだろ」
可愛い寝顔も見れたし、写真も撮ったし、気にする必要は無い。待ち受けにでもしようかな。