第三十九話
将和はパイロットの編成替えを行った。一個中隊12名の半数は新人パイロットに組み込み、ベテラン若しくは中堅らが新人パイロットを改めて鍛える事にした。これは将和も例外ではなく卒業して配属されたばかりの新人パイロットを鍛えるのであった。
この編成替えにより新人パイロットが初出撃で落とされる事はあまり無くなるのである。
そして九月二十日、今日も空戦をして帰還してきた将和だが着陸すると高橋司令に出迎えられた。
「どうしましたか?」
「停戦だ。ソ連とシベリアが停戦に至った」
「……漸くですか……」
高橋司令の言葉に将和は安堵の息を吐いた。漸く停戦の場に漕ぎ着いたのであった。
些か体調が回復したレーニンは九月十八日の段階で停戦に動いた。ソ連側からの和平停戦の案にアレクサンドル四世は「二日、待ってほしい」と頼み、クロパトキンらとの会議で和平停戦が決定したのである。
「停戦か。それなら義勇軍がシベリアにいる意味はない」
高齢の伊藤からバトンタッチで総理に就任していた原敬は義勇軍の帰還を決めて義勇軍は十月一日を以て日本へ帰還する事になる。そして日本義勇軍が帰還する前日の夜、アナスタシア皇女が将和の元を訪れていた。
「これ、ユーカさんの返事ね」
「わざわざどうも」
「………」
「アナスタシア皇女?」
「目を瞑って下さい」
「はい?」
「いいから!!」
「は、はい!!」
慌てて目を瞑る将和。瞑った将和は何をするか不安だったがアナスタシア皇女が動いた気配をしたと思ったら口に何かがガチッとぶつかった。
思わず目を開けた将和の目の前にはアナスタシア皇女の顔があった。アナスタシア皇女は顔を真っ赤にしながら将和にキスをしていた。将和と目が合ったアナスタシアは直ぐに将和から離れた。
「……こ、皇女……?」
「……ユーカには負けないと伝えなさい。私も……私も貴方の事が好きなんですからね!!」
アナスタシア皇女は顔を真っ赤にしながらそう叫び、そのまま部屋から出るのであった。
「……( 'ω')ファッ!?」
漸く起動した将和の叫びが部屋に響き渡り、将和は頭を抱えた。
「いやいやいや……待て待て。そんなフラグ、何処にあった? 落ち着け俺、夕夏の裸でも妄想して落ち着こう……落ち着けるか!!」
何故か一人ボケ突っ込みをする将和である。
「フラグフラグフラグ……」
唸っても分からない将和である。
「……ってゆうか夕夏はいつ、タチアナやなくてアナスタシア皇女に気付いていた? それならあの手紙も理解出来る……いや出来ん。何でや……」
思わず懐かしの関西弁が出でてしまう程である。その時、将和は家の目の前で薙刀を持って満面の笑みを浮かべている夕夏を思い浮かべた。
「……これはアカン。マジでアカン」
将和は冷や汗をかきながら呟く。その後、将和はどうするか悩んだが良案が浮かばず、帰国する時には乗る輸送船で死んだ目をしていた。
「おい、隊長どうしたんだ?」
「さぁ? なんかここ最近はああなっているぞ」
「奥方が浮気でもしたか?」
「お前、隊長と奥方の仲を知らんのか?」
「いや知ってるけどさ。初期の初期設定だと間男に寝取られるだろ?」
「二回目のメメタァ」
パイロット達はそう口々に言うのであった。その輸送船を見送るのは決断した表情をするアナスタシア皇女らであった。
「吹っ切られたようねアナスタシア」
「……そうですね」
タチアナ皇女の言葉にアナスタシア皇女はそっぽを向いた。
「突撃してキスまでしてやりました」
「……吹っ切るにしてもそれは暴走の類いではないよね……」
アナスタシア皇女の言葉にタチアナ皇女は将和の無事を祈るのであった。なお、和平停戦は十月十日から効力が発揮される事になった。
和平条約は主にブレイン山脈以降東はシベリア帝政国の領土として認める事。ソ連はブレイン山脈以降東の権益は全て放棄する事。(カムチャッカ半島とかではない。沿海州、ハバロフスク地方のみ)賠償金は両国とも求めない事等であった。
これによりシベリア帝政国は首の皮一枚が残るのである。そして、首の皮一枚が残りそうにもないのが将和である。
「あら、おかえりなさい貴方」
「あ、あぁ……」
自宅の玄関にて笑顔で将和を出迎えた夕夏に将和は少し引いた。いつものなら抱き着く将和だがタチアナ皇女の一連の事で夕夏が怒ってないか警戒していたのだ。
「ほらほら、ボーッとしてないで入りなさいな」
「う、うむ」
「「御父さん!!」」
靴を脱いでいると将弘と将治が将和に抱きついて久しぶりに父親と再会した。更に生まれて一歳になる紫は将和の顔を覚えてないので盛大に泣かれて落ち込む将和を将弘と将治が慰めるのは仕方ないかもしれない。
そして子ども達が寝た2200時、夕夏が動いた。
「ところで貴方、タチアナ……アナスタシア皇女からの返事はあったかしら?」
「あ、あぁ。これだ」
将和はいそいそと手紙を夕夏に渡す。文章を一目した夕夏はうんうんと頷いた。
「予定が詰まってるなら仕方ないわ。それと貴方? タチアナは元より『アナスタシア皇女とは何処までシたのかしら?』」
夕夏の言葉で居間はシンと静まり返った。居間だけ気温が急激に低下したのかもしれない。将和は夕夏に視線を向けようとしたが身体が言うことを聞かない。
「聞いてるの………………貴方ぁ?」
恐さで歯がガチガチと音を立てる。寒さではない。夕夏の放つ殺気に将和は震えていた。
「答えろ将和」
「は、はい!!」
夕夏の言葉に将和は背筋を伸ばし、さながら新兵のように報告をするのであった。
「なんだ、まだキスしかしてないのね。もうズッコンバッコンしているかと思ったわ」
「あ、あの、前回もだがそんな表現は……」
「あぁん?」
「すみませんでした」
それは見事な土下座であった。多分審査員がいたら十点満点かもしれない。ふと将和がちゃぶ台を見ると将和が長谷川に送ろうとしていたウォッカが空いていた。勿論空けて飲んでいるのは夕夏である。
「ゆ、夕夏さん。ウォッカはあまり無茶は……」
「黙れ淫猿」
「ア,ハイ(淫猿って……)」
「大体ねぇ、合体するのは私も嬉しいけど、どうしてそんなに早く子どもが作れるのよ。撃墜率凄すぎよ、私としてはやっぱ前回も思うけどもう少し二人きりな気分を味わいたいのよ」
「ア,ハイ」
「まぁ三人とも可愛い子だから許すわ。貴方はちょっとは私をもう少し気遣いなさい!!」
「ア,ハイ。努力します」
「それと~」
その後、夕夏の愚痴は明け方近くにまで及び夕夏が爆睡して漸く終わりを告げたのである。
「……ごめん夕夏。もう少し気遣うよ」
遠い目をした将和はとりあえず後片付けをするのであった。
数日後、将和は海軍省にて東郷らと会っていた。
「総撃墜数は343機か。見事なものでごわすな」
「運が良すぎたに過ぎません。皆のおかげです」
東郷の言葉に将和はそう言った。部屋にいるのは二人の他にも岡田中将、宮様がいた。なお加藤は欠席している。
「八八艦隊計画は頓挫したがどうする?」
「前回と同じく中身の向上をしましょう」
「中身?」
「機関です。特にボイラーやディーゼルですかね、タービンはまぁ問題ないとは思います。前回も向上させていたおかげで助かりましたしね」
「成る程」
「それと『天城』も一時的に標的艦にして横須賀から脱出させましょう」
「……関東大震災か」
「はい。前回も伝えましたが史実の『天城』は横須賀にいた事で震災に巻き込まれて盤木が倒れ船体上で竜骨が脱落した事により船体が歪み工事は断念、解体されました。まぁ一部は浮き桟橋に使用されて自分がいた現代でも現役でしたが……」
「うむ。兎に角『天城』は震災前に呉にでも回航しよう」
岡田はそう頷いたのであった。海軍が目指した八八艦隊計画は「カネが無い」という理由で失くなり幻と消え、多くの海軍関係者に衝撃を与えた。しかし、東郷は「八八艦隊計画が消えたのは残念だが艦隊維持費に多くの費用が掛かるので返って良かったのかもしれない」と発言して海軍関係者の夢から現実に目覚めさせた。
八八艦隊で実際に就役したのは『長門』『陸奥』『播磨』『近江』の『長門』型戦艦4隻のみで他はまだ建造中だった。そのためワシントン軍縮のを利用して『天城』型巡洋戦艦の『天城』『赤城』『加賀』型戦艦の『加賀』を空母に改装する事に決定した。他にもパリ条約でドイツから賠償艦として貰った『マッケンゼン』級の3隻もそれぞれ『妙義』『赤石』『羽衣石』と名を代え空母としての改装が始まっていたのである。
また、艦政本部長の岡田中将は一時的に『天城』と『土佐』を標的艦にして将来の戦艦建造に役立たせる事にした。船体はある程度完成していたので『天城』は直ぐに呉に回航された。
これにより『天城』は関東大震災からの被災は免れるのである。更に岡田は新型缶の研究を指示した。これが後に九五式艦本式重油専焼水管缶となるのであった。そして東郷は岡田と宮様を非公式にとある料亭へ呼び寄せた。
「岡田中将、宮様。例のはどうなりもうした?」
「はい。一応は資材は少しずつですが記入には存在しない資材庫にて備蓄を初めてはいます」
「此方も三連装砲の研究を開始させました」
「うむ。老骨の頼みとは済まんでごわすな」
「いえ」
東郷の言葉に宮様は首を振る。
「しかし三好大佐に話をしなくて宜しいのですか?」
「あやつにはサプライズちゅう形でごわす。おいどんはもう幾年の余命でごわす。死ぬ前に日本のためになら何でもするでごわす」
東郷は酒をクイッと飲み干す。
「三好に話すのはおいどんが死んでからで良か。あやつにいらぬ心配をかけさせたくなか」
「……分かりました」
東郷の言葉に岡田中将は頷いた。
「しかし……壮大な計画ですな」
「なに、『土佐』の解体資材も組み込む予定だ。『土佐』は標的艦の任が終われば浮き桟橋にする」
史実と異なり、『天城』が標的艦から空母になる事で『土佐』は標的艦後に解体して一部は浮き桟橋へ流用される事に決まっていた。
「三好大佐の史実に比べたらこの世界の『土佐』は幸せかもしれないですな……」
宮様はそう呟いたのである。
「兎も角、宜しく頼むでごわす」
『はい』
東郷の言葉に二人は頷くのであった。海軍はこうなっていたが陸軍はどうだったであろうか?
陸軍は山梨陸軍大臣を筆頭に陸軍初の軍縮を行っていた。
「三好大佐の情報では史実とやらの儂と宇垣君が陸軍の軍縮を行ったそうだ」
「戦争は無いからのぅ。減らすのは将官もか?」
山梨の補佐をしていた秋山がそう問うが山梨は首を横に振る。
「宇垣君の軍縮の時は四個師団を削減した。だが大量に切ったら派閥抗争の激化を引き起こしている。将官は数名のみで大部分は兵士に絞ろうと思う」
「ふむ。新設する戦車連隊や飛行連隊に異動させるとかだな」
「それと総理の下で情報庁と軍需庁の創設する話もある。そこに武官として派遣させる手もある。それに陸軍独自の情報部を設置してそこに異動の案もある」
「そういえば戦車の開発はどうなっている?」
「山縣さんの肝煎りでやっている。かなり張り切っているぞ」
史実の宮中某重大事件が無いため、山縣の寿命は暫く延びていた。山縣はww1で出現した戦車に注視し将和の具申により国産戦車の開発に力を入れていた。また、東條ら実際に戦車に見た者や義勇軍にて活躍した牟田口等も加えていた。
「速度はせめて30キロにしたい」
「装甲は厚い方が良い」
「歩兵と共同か? それとも戦車戦か?」
山縣は彼等と議論を交わしつつも二両の試製戦車の製造を承認した。
試製一号戦車は史実のと同等であるが試製二号戦車は重量20トン、速度30キロ、装甲50ミリである。違う点は一号と比べ重いが機銃砲搭が無くなりエンジンが200馬力であった事だろう。
エンジンは丙式一型戦闘機の水冷V型八気筒220馬力をデチューンした代物であったがこのエンジンにより試製二号戦車は一号に勝てる事が出来た。
しかし、陸軍内からは「我が国の道路事情だと試製二号戦車の運用は難しい」と出たが山縣は「それなら国内開発をして道路事情を変えれば良いだろ!!」と一蹴するのであった。なお、この二号戦車の出来については山縣も感無量でありこの二号戦車を元に国産戦車の開発が進んでいくのである。
「山縣さんからの意向もあるから軍縮はやらねばな」
1922年七月に行われた第一次軍備整理は史実通りの内容で行われたが翌年、1923年二月に行われた第二次軍備整理は史実+宇垣軍縮+二個師団のが行われた。
師団は第十三、第十五、第十七、第十八、第十九、第二十師団の六個師団が廃止となったのだ。代わりに新設される部隊もあったが将官クラスは総理の下に新設された情報庁、軍需庁に武官として派遣した。更に陸海軍は独自の情報部を設置してそこにも将官クラスを異動させた。(なお、これと前後して外務省、内務省にも情報部が設置された)
ちなみに第一次軍備整理の時に廃止とした六個野戦重砲兵連隊等の砲は全てシベリア帝政国へ格安売却されたのである。
史実とは違い、将官クラスの首を切らなかった事により後々の将校不足はあまり起こらなかった。また、陸海共同で工場の製造ラインや技術研究に資金を注ぎ込む事に合意した。
ww1に参戦して欧州に軍を派遣していた日本は総力戦を経験していた。陸海とも次の戦争が総力戦になる事を予期したので今のうちに向上させるべきところは向上させる事になったのだ。
「増えすぎたのは減らして民間に移さないとなぁ」
将和は『陸海軍大軍縮』と見出しが出た新聞を見ながらそう呟いた。陸海軍を除隊した兵士は民間に戻り産業兵士として日夜汗を流していた。
「貴方、そろそろ時間よ」
「ん」
将和は夕夏から鞄を受け取り、夕夏らに見送られながら自宅を後にした。将和は義勇軍から帰還後は横須賀航空隊飛行長をしていたが空母『鳳翔』飛行長に異動していた。
空母『鳳翔』は大体は史実通りだが十四サンチ砲四門は初めから搭載しておらず、その分は格納庫が拡大され艦戦12機、艦攻9機、補用6機の計27機を搭載していた。
なお、史実ではウィリアム・ジョルダンとセルビン航空団のブラックレー少佐が『鳳翔』に初着艦をしていたが、この世界では将和が着艦を経験していた事もあり『鳳翔』への初着艦は将和だった。初着艦に成功した将和にボーナスとして一万五千円をあげるのであった。ちなみに二番目は史実通りに『鳳翔』乗組の吉良俊一大尉である。
そして『鳳翔』は史実より早くに第六駆逐隊所属である樺型駆逐艦の『梅』と『楠』で第一航空戦隊を編成していた。
海軍は戦艦の補佐として空母部隊の拡充を図っていた。その現れがこの第一航空戦隊であった。何せ空母は現段階で7隻(改装中の『赤城』『加賀』標的艦中の『天城』『妙義』『赤石』『羽衣石』)もいるのだ。パイロットが多数保有しなければならないのは当然だった。
「……日本式の制動装置配備まで我慢してくれよな……」
発着艦訓練のために発艦していく一〇式艦上戦闘機を見ながら将和はそう呟いたのであった。なお、横索式についてはフランス式の制動装置を取り入れる予定だった。しかし、先の大戦でのヴェルダン戦の件でフランスの政治家達は日本への提供を拒絶したのである。
話はそこで終われば良かったのだが、将和もフランス式の横索式制動装置を覚えていた事もあり(前回も将和が取り入れるよう動いていた)航本等にコッソリと伝えて日式横索式制動装置の開発が急ピッチで行われていた。(1924年に『鳳翔』に改良型が搭載される)
そして将和の周りでも急展開を迎えようとしていた。
「……そう、会えるのは1923年九月一日ね」
将和の自宅にてシベリア大使館からの手紙に夕夏は満面の笑みを浮かべる。
「楽しみねぇ……」
夕夏はそう言って自室に鍛練用に置いてある薙刀を手に取り、素振りをする。
「……見極めてあげるわよ……アナスタシア皇女」
夕夏はそう呟いたのである。なお、夕夏の満面の笑みを目撃した将弘と将治は少しチビっていたのは内緒である。
さて、時は少し一年戻る。1922年の5月、スイスのジュネーブにて前年の棚上げとなったワシントン軍縮会議の会議がジュネーブにて再度開始されたのである。
無論、今回は公平があるようにと中立国であるスイスで行われたからだ。
なお、米大統領ハーディングは盗聴の件で辞任し副大統領のクーリッジが史実より早くに就任していた。
さて、会議は開口一番から難題をイギリスから日本は吹っ掛けられた。
「会議を開く原因にもなった『ナガト』級は解体すべきである」
イギリス代表のバルフォアが意地悪くそう言い放ったのだ。が、バルフォアの表情はニヤニヤとしており無論、イギリスが本気で無いのは明白だった。
そのため日本側代表の加藤は苦笑しながらも紳士らしくバルフォアに言い返す。
「なら貴国も『ネルソン』級を解体すべきですな」
「ハハハ、それは違いないですな……」
両代表とも軽いジャブが入れながらも初日は終わるが日英は非公式に会談をした。なお、アメリカ代表団は日英の監視があった。
「両国とも海軍の維持は絶対です」
「左様。40サンチ砲艦は保有数を決めるのは?」
「それが宜しいでしょう。アメリカにも色々言いたい事はありますがあまりやり過ぎると暴発しますからな」
「ですな」
日英はワシントンのが破談になった後、非公式で軍縮について話し合いを幾度となく設けていた。そして翌日の会議で日英は各国に対し40サンチ砲戦艦の建造及び保有数で合意すべきだと主張した。
これにはクーリッジも先手を打たれたと思っていたがあまり批判すればワシントンのように各国が席を立つ恐れもあったので頷いたのである。
これにより40サンチ戦艦保有数は日本×4 米×9 英×6と決まった。伊と仏もそれぞれ2隻まで建造して良い事になるが二国は二国で戦後処理もあったので何れ建造をするという旨に留めた。
また、空母は未知数だったため予定していた保有量は多めに取られたのである。
以下が日米英の保有数である。
戦艦保有量
日本:33万トン
米英:70万トン
仏伊:17万トン
保有数日本
長門型(史実加賀型)×4隻(16万8000トン)
伊勢型(史実長門型。ただし主砲は三連装35.6サンチ砲4基)×4隻(13万2000トン)
金剛型×1隻(2万7000トン)
計 32万7000トン
保有数アメリカ
サウスダコタ級×3
ユナイテッド・ステーツ級×3
コロラド級×3
テネシー級×2
ニューメキシコ級×3
ペンシルベニア級×2
ネバダ級×2
ニューヨーク級×2
保有数イギリス
ネルソン級(史実G3型巡戦)×6
R級×4
QE級×4
アドミラル級×4
R級(巡戦)×2
空母保有量
日本:22万トン
英米:28万トン
保有数日本
加賀(船体は史実紀伊型)×1(42000t)
天城型(史実赤城型)×2(66000t)
妙義型(史実マッケンゼン級)×3(99000t)
鳳翔×1(12000t)
保有数アメリカ
レキシントン級×3
ラングレー×1
保有数イギリス
イーグル×1
ハーミース×1
フューリアス×1
グローリアス級×2
ヴィンディクティヴ×1
以上が戦艦及び空母の保有数となったのである。その他の要塞化禁止条項等は史実と同じであるが条約型巡洋艦は一部修正が加えられた。
『カテゴリーA』
排水量1,5000t
砲口径155ミリ~203ミリ
『カテゴリーB』
砲口径155ミリ以下
この一部修正で各国の条約型巡洋艦の建造も大きなメスが入れられる事になるがそれは後々に語る事になる。とまぁジュネーブ条約は漸くこれで決まる事になり本条約締結後の15年間は『ネイバル・ホリデイ』(海軍休日)となるのである。
そして時は再び舞い戻り1923年九月一日。将和の自宅にてシベリア大使館ら職員と密かに来日したタチアナ皇女とアナスタシア皇女がいた。
「「「………」」」
『………』
初めて対面した三者に将和や職員達は無言だった。
「……貴方、申し訳ないけど三人にしてくださる?」
「………」
夕夏の言葉に将和は職員に視線を向ける。職員も頷き、職員らは外で待機する事にした。
将和は三人をあやしつつ、腕時計を見る。時刻は1156時を指していた。
「……後二分」
将和は将弘と将治に「外にいる人にお茶を持って行ってくれ」と言ってお茶受けを持たせて外に出した。娘の紫は将和が抱っこ紐で抱っこしている。
そして1158時、地鳴りか何か分からない唸り声が聞こえたと思ったグラグラと揺れ始めた。揺れは大きくなっていく。
「地震だ!!」
関東大震災の始まりであった。
ジュネーブ条約を無理やり入れた感じですがまあこの予定だったので。
ジュネーブ条約の艦船や諸元設定はまた修正入れて投稿します。
ご意見やご感想などお待ちしています。




