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開催



「……」

「やあ、おはよう。いい朝だね。二日酔いは平気かい?」

「…待って、一旦話さないで」


 朝起きたら誰かに抱きついていたのは事実だ。

 しかし問題があるとするなら前提条件として女性に抱きついてるのを除けば…見知らぬ人間に…要するに誰だか知らない奴に抱きついて寝てた。


「落ち着いたかい?」

「うん…うーん…アルマは?」

「寝てるよ。僕と君との間に入ってきそうだったから横に退けといた」

「何してんだお前…」

「はっはっはっ、たまにはいいだろう?抱き心地の違う枕を使うのは」

「あー…」


 とりあえずそう言うことじゃない。


「お前、誰?」

「誰?誰!?え、待ってくれたまえよ!まさか僕を覚えていないのかい!?」

「うん」


 いや、一眼見たら忘れ無さそうには見た目である。左右で違う瞳の色。右側が白、左側が黒…前のアルマのように腰あたりまで伸ばした美しいグレー髪…そして祭祀服…あれ?なんかデジャブ…


「記憶喪失かい?」

「なわけあるか」

「じゃあ、なんで僕を忘れてるんだい!?」


 朝っぱらから大声出すなよ…うるさいなぁ


「……んぅ…」

「あ、おはようアルマ。今日もいい日になりそうだとは思わないかい?」

「……誰?」


 アルマも知らないのか…

 本当に誰なんだよ。コイツ…



ーーーーー



「僕を見てくれたまえ!」

「あ、うん…」

「……じーっ」

「見覚えは!?」

「ねえから誰だか教えろって」

「……わかんない」


 渋々座って話を聞いてやってるが誰なのだろうか?


 少女?は楽しげに笑ってはいるがこっちからすれば知らない人間が急に馴れ馴れしく話してきてるのだ。嫌になってくる。


 あと、いい加減に正体を話せ。面倒だ。


「アクト!君は僕の1番大切なものを奪い、僕をぐちゃぐちゃにしたじゃないか!」

「…は?」

「……アクト?」

「それに、君は何度も僕を…ああ、待って思い出しただけでゾクゾクしてきた」

「……」


 いや、全く記憶にない。


 なんか頬を紅潮さて艶っぽい声を出しているが本当に身に覚えがない。


 アルマに掴まれた頭からミシミシと音がするが…そんなことしたって覚えないことは覚えてない。


「僕の中に!あんなに熱いものを!」

「おい、待て。本当に身に覚えないんだが!」

「本当かい?」

「あといい加減に名を名乗れ。じゃないと俺の頭部の穴から色々と出てきそうだ」

「……アクト。やってしまった事を忘れるの…はよくない」

「あだだだだ!潰れる!溢れる!」

「……大丈夫、流れ出ない」


 おい何笑ってんだ。お前のせいでこうなってんだよ。


 こほんと一つ咳払いをすると少女を一礼する。


「僕は貴方の妻になるものさ」

「あだだだだッッ!やめ!やめて!」

「そうだよ、やめてくれたまえ。大体君は別にアクトの相棒であって恋人では無いのだろう?なんでそんなに怒っているんだい?」


 するりとアルマの手からを抱き寄せる少女…もうやだ。これ以上面倒になるのはよしてくれ。


「…それは!」

「別にアクトは君のものじゃ無いんだ。だったら僕がアクトを夫としても問題ないだろう?」

「俺の意見は?」

「それは勿論。君が僕を好きになれるように精一杯努力するつもりさ。それが無理なら両手両足切断して僕だけを見てもらう」


 ……あれ?これ告白?殺害予告じゃなくて?


「……」

「あー…その、取り敢えずよ。先に教えてくれ」

「なんだい?」

「何回も言ってるけど、お前誰だよ」

「ドラゴンさ。ほら、あの時べるさー?だっけ、あの街の前で戦ったろ?」

「……」

「……」

「アルマさん、先生って頭診てくれるっけ?」

「……多分」


 一難去って、また一難…いや、災難。


 また面倒な事になりそうだ。



ーーーーー



「忙しいんだよ、バカ言ってる暇あんなら他所を当たりな」


 つい数分前に言われたことを頭の中で繰り返し流している。

 そりゃあフェスティバルは怪我人も出たりするらしいが…あんな簡単に断るか普通。


 宿を出て最初にゲルダの診療所に向かったが断られた。もうあとは組合にでも行くしかない。

 そうして街を歩いているのだが昼間だと言うのに露店や屋台が多く並び、いつもの奴や普段は真面目に働いてる奴もみんな一緒くたに昼間から酒を飲み宴会ムードだ。


 それに…獣人?だよな。あの頭から獣的な耳生えてるの。それにエルフや…見た事ない服…どこか別の街か或いは村か?


 ともかく人が多い。しかもこの街の人間だけじゃなくて他所からも来てるし…


「祭りかー…」


 前世では遠目からしか見た事なかったが、きっとこんな感じだったんだろうな。


 しかし歩きにくい。少女2人に左右から腕を掴まれている。繋いでいるではない、掴まれているのだ。俺は道具じゃない。


「旦那様、今日は何かのお祭りかい?」

「ああ、うん…らしいよ」

「……アクト、りんご飴売ってる」

「あー…買ってくれば?」

「……行きたい…けど…」

「ふふっ、行ってきたらいいじゃないか。僕と旦那様はここで待っているからさ」

「……離れて」

「勿論。断固として断るよ」


 見える。なんか自称ドラゴンとアルマの間に火花が散っている。


 そうしてあっちに引っ張られふらふら、こっちに引っ張られふらふらしてるとついに人にぶつかってしまう。


「ああ、すみませぇ!?」

「おい、てめえ…誰にぶつかったと思ってんだ?あぁ?」


 随分と図体のでかい奴だ。しかも軽々と俺の胸ぐら掴んで持ち上げてるし。

 風体からして冒険者だよな?後ろにも何人かガタイの良さそうなのがいるし。


 あと別に胸ぐら掴まれてるのはいい。百歩譲って許そう。だが、きゃーとか言って俺の手を離して両名とも俺の背後に隠れるのはどうかと思う。助けてよ。


「だからすみませんって…」

「俺をニルアの雷霆って知っても、その舐めた口は閉じねえなら褒めてやるよ」

「……」


 口は災いの元と言うし閉じておくか。

 しかしニルアの雷霆?はて…冒険者チームの名前か?或いは二つ名的な?ニルアって名前入ってるんだしウチの組合の所属だよな?


「なんだ?怖くてダンマリかよ、えぇ?女侍らせてる野郎だから調子乗って喧嘩でも売られてんのかと思ったわ」

「…ああ、なるほど。もしかして俺のいない間に入った新人さん?いやー、初めまして。コダマです」

「あ?」

「取り敢えずさ、下ろしてくんない?首、絞まってるから」

「…そうかい、それは悪かったな!」


 勢いよく頭から地面に叩きつけられたが別にそこまで強くもなくダメージもほとんどない。


 まあ…祭りだし、こういう輩も居るよな。うん。


 関わり合いたくもないし、あとでガルドさんにだけ報告しておくか。


「さて、気は済んだ?だったら行ってもいいよな?」

「は、はははっ!なんだ、小さい割には多少やるようだな。だが次は本気でやるぞ?」

「まあ、落ち着けって今日からフェスティバルだろ?やめようって。祭りが台無しになる」

「…ケッ、しらける野郎だな。やい腰抜け。見逃してやるよ。その代わりそっちのニンゲンモドキとガキ渡せ。そいつらで手を売ってやるよ」

「あ、それなら話は別だわ」


 ゼウスエンチャントで強化した足で顎を蹴り上げる。流石にこんなに人のいるところで…ましてや子供のいるところで人殺しなんてよくないので結構弱めに蹴ったつもりだが…どうやら図体の割には弱かったようで1発で伸びてしまった。


「…はてな?おーい、もしもーしニルアの雷霆さーん?おっかしいなぁ…こんなに弱いの?」

「てめえ、よくも!」

「いやいやいや、俺悪くないでしょ。謝ったし。それにこの街では人も魔族も亜人も皆んな仲良くがモットーだ。言葉に気をつけてくれよ。新人さん方」

「…ッ!」

「流石は僕の旦那様だね!」

「やめろ引っ付くな」

「……」

「いだだだ!内股をつねるな!」


 よっぽど伸びた男のよりこっちの方が痛えや。


 それに騒ぎを駆けつけてきた衛兵さんも来たしとっととお暇しよう。



ーーーーー



 ニルア冒険者組合。ガルドさんを組合長とする組織で結構な数の人間が所属している。

 この街の人間なら誰でも依頼を出すことが可能で組合に所属する人間がそれを受注し依頼をこなす。


 別段普段から人が少ないという訳ではないが…なんかこう…フェスティバルの影響なのか組合の中まで人がぎゅうぎゅうに詰められてるのを見るのは初めてだ。


「なんじゃこりゃ…」

「へえー、こんなに沢山人間がいたんだ。摘み食いしてもいい?」

「2度と口聞かなくて良いならな」

「じゃあ、やめておくよ」

「……物品販売してる」


 エルヴァと受付のお姉さん…ベルさんが売り子をして何やら箱を持っている。


 くじ引き?当たりは…駄目だ、人が邪魔でよく見えない。


「ところでなんでここに来たんだい?」

「お前の迷子届け出てないかの確認」

「失礼だな!僕は自分の意思でここに来たんだよ?そもそも親なんて数世紀前に僕らの卵を産んで死んださ」

「お前ら卵生なの?」

「そうだよ?因みに卵は地中を流れる魔力の川…まあ、いわゆる龍脈の上に産み落とされ長い年月を掛けて魔力を吸い成長するのさ。あ、因みに概念的に言えば僕の弟か妹に当たる生命が生まれるのは百年後くらい先の話だよ」

「ああ、そう…」


 しかし忙しそうだな…話してる暇もなさそうだ。


 どうしようかなと迷っていると後ろから声をかけられた。


「おーっす」

「ん?おお、クララ」

「どうした?今日は流石に組合でも飯出ねえぞ?」

「んー…まあ、ちょっとな。と言うかお前1人か?」


 いつもならデンといるが今日は見当たらない。


「デンは転職しに行ってんだよ。アタシは関係ねえし混むからな。待ってんだ」

「へえー」

「ところでそいつは?」

「ん?ああ、初めまして。僕は彼のつむぐっ」

「親戚の子供だ」

「…お前転生者だろうが。身内いねえだろ」

「ははは…」

「ぷはっ、彼の妻になるものさ!」

「あ、ちょ、おま…」


 うわっクララが目まんまるにしてる。どんだけ驚いてんだよ。


「…アルマ?」

「……そんな訳無い。タチの悪いジョーク」

「だ、だよなぁ…」

「信じられないのかい?でも、証拠はここにあるのさ」


 そう言って優しく自分の腹を撫でている。

 違うから。炉心石砕いた件のだから。やめろ、そんな目で俺を見るな。


「まあ、なんだ…うん…」

「…やめて!哀れみの目を向けないでクララ!」

「はぁ…」


 なんかもう疲れた。


 しかし本当に凄いな。一向に客足が途切れる気配がない。

 一体何を売っているんだ?


「まあ、いいや。アタシ、デンのこと待ってて組合にいるからよ。なんかあったら来いよ」

「おう」

「んじゃあな」


 デンはたしか…ガンスリンガーだったか?気になるし今度一緒にクエストに誘ってみよう。


「あー!アクト先輩じゃないすか!」

「おお、ラークス君達」

「…昨晩はお見苦しいものを見せてしまい申し訳ありません」

「……ごめんなさい」


 ああ、覚えているタイプか。可哀想に。


「あれ?転職のは?」

「新人は午後からなんすよ」

「へえー」

『本当に何も知らないのね。ばーか!』

「うわ、出た」

『何よ、なんか文句…ヒィッ!』


 ゲラルドの剣からシルフィーが出てきたと思ったら即座に引っ込んでしまった。


「すみません。よく聞かせてはいるのですが、やはりアクト先輩には前のヤドリギの件を怒ってるみたいなんで…」

「ああ、まあいいよ」

「シルフィー?おい、シルフィー。出て来い。せめてアクト先輩に謝れ」

『嫌よ!もうなんで毎回毎回、そんなのがいるのよ!化け物は化け物呼び寄せるわけ!?』

「ははっ、4大精霊だ。初めて見るよ」

「そうなのか?」

「そりゃあ最近まで地面の中で暮らしていたからね」


 うーん…本当にあの時のドラゴンなのか?いやでも…だったらなんで今更来た?言動だけ見ると敵対してるようではないから復讐って訳でも無さそうだし…

 でも、アルマがなんか異常に警戒してるんだよなぁ…ソリが合わないのか?


「おや、旦那。来てらしたので?」

「おう。ガルドさんに用があったんだけど皆んな忙しそうでな。落ち着くまで待ってたんだ」

「ガルドなら今は会えやせんぜ?」

「あっ、そうなの?」

「へい、ちょいと他国のお偉いさんが来てるらしくて手が離せねえとか」


 まあ、ゼタールにも用事あったしいいか。


 そういやラークス君達は面識…なさそうだな。うん。勝手に話が進むだろうし放っておこう。


「……アクト」

「ん?」

「……お腹空いた」

「そういやそうだな…もっかい街で屋台とか見に行くか」

「あっじゃあ、俺たちも行くっす!」

「賛成です」

「私も行く!」


 満場一致か。


「先行っててもらえるか?ちょっと用事だけ済ませるからよ」

「……ん」

「安心したまえよ、僕がアクトの側に付いているからね」

「お前も行けクソトカゲ」

「やめてくれたまえ!せめて名前で呼んでくれよ!」

「お前名前何?」

「無いさ。僕ら人間と違って数少ないから個体毎に識別する必要ないし」

「…アルマ連れてってくれ」

「……らじゃー」

「あっ!ちょ、離せ!離してくれ!旦那様ァァァ!!」


 ラークスと共にアルマに引きずられドラゴンも離れたのでこれでやっと静かになる。


「相変わらず賑やかな事で」

「うるさいだけだ」


 本当にその通りだ。こっちの世界に来て…いや、前の世界ではまず有り得ない。こんなに沢山の人といる事自体。


「あっ、そうだ旦那。これ今日の売り上げでやす」

「おっも。何入ってんだこれ」

「金貨15枚入ってやす」

「…マジで?」

「へっへっへっ、旦那の頑張りのお陰でタンマリと」


 ゼタールがおそらく店のチラシなのだろう紙を渡してくる。なになに…


 ニルアの雷霆がエンチャントしたお守り石が当たるかも!?(お買い上げ金額が銀貨5枚以上毎にくじが一回引けます)


 ニルアの…雷霆?


「あっ、すまん。ゼタール」

「足りやせんか?」

「違う違う。このニルアの雷霆っての…さっき俺蹴っ飛ばしてきて来たんだが…」


 アイツそんなに有名人だったのか。後でやばい金額要求とかされないだろうか…


 不安で心が覆い尽くされていくが直後にゼタールが笑い出す。


「だ、旦那ぁ!そいつは偽物でさあ、ひひっ」

「なんでわかんだよ…」

「そりゃあそうですよ。ニルアの雷霆って旦那の事ですよ?」

「…は?」

「噂にヒレつけて翼付けて広げに広がったのがニルアの雷霆って呼ばれるクソ強い冒険者。天候を自在に操り、敵を屠る姿がまさに雷神の如きって」


 なんだそれ。と言うかやめてもらいたい。


「因みに噂の元はあっしでさぁ」

「…てめえ前にもラケルさんに俺の嘘吹き込んでたよな?」

「はっはっはっ…なんのことやら」


 この肉塊が…


 まあ、もう広がってしまったのはどうしようもないのは事実だ。


「じゃあ何か?さっき俺が蹴ったの偽物?」

「多分。いやー、旦那も偽物現れるまで有名になったなんてガルドも誇らしいですぜ?」

「何一つ誇らしくねえわ、阿保」


 すると昨日の夜仕上げた魔石は全部お守り用のと言うわけか…


「嘘は付いていやせんぜ?旦那の適当エンチャントと言えど、ニルアの雷霆様がエンチャントしたのには間違いないですし」

「汚ねえな」

「商人は汚くてなんぼ、なんならあっしは人の命を売ってる奴隷商人。お天道様に顔向けできやせん」

「ぜってーそんなこと思ってねえだろ…」


 まあ、いいや。


「ところで頼んでたのは?」

「へっへっ、勿論。用意してありやす」

「助かるよ」

「今後ともご贔屓に」


 別にやばい薬とかでは断じてない。ただ、魔法の袋を格安で裏ルートから仕入れてもらった。アルマの時もそうだ。


「安心、安全、高品質。昔からの知り合いが職人やってんのは商人やってる今じゃ最高のステータスでさぁ」

「恩にきるよ」

「ついでと言っちゃあなんですが、エルヴァもついて行っても?」

「仕事は?」

「今日の部は終了。また明日やってもらいやす」


 ちょいちょいとゼタールが呼ぶとエルヴァが走ってくる。


「……」

「言いたいことはわかります。ですがこれだけは言わせてください。メイド服はゼタールの趣味です」

「うわぁ…」

「だ、旦那だってお好きでしょ?」

「まあ、嫌いじゃないが…」


 それを実際に着せるかはまた別の問題だろう。


「…似合ってますか?」

「似合ってる」

「ありがとうございます。貴方も似合ってましたよ。両手に女侍らせるの」

「……」

「冗談です。どうせまた厄介毎に巻き込まれたのでしょう?」


 理解が早くて助かる。


「あっしはまだ片付けが残ってるんで…楽しんできてくだせえ」

「…え?その格好で出かけるの?」

「…ムカデ」


 いいのかよ。


「…いいでしょう?側にいるだけで貴方は多少の優越感に浸れますし」

「いや、そこまで落ちぶれた性格はしてねえが…」



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