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二度目の会合

「……それぞれにゲルダへのプレゼント…決めよ?」


 ふとアルマに言われたのが何時間前の話だったか。

 3人で行動せずに別れたが現在俺は近くにあった茶屋で団子食って空を見上げている。


 え?土産は決まったのかって?まさか決まってるわけないだろ。

 

 そもそも土産という物自体初めてだ。何せ家族旅行は俺だけ連れて行かれた事無かったし土産と言うものも辞書では見たことあるが実際にもらった事は1度だって無い。


「はぁー…空が青い」


 アルマに任せようと思ってたけど…流石に俺の為だしなぁ。


 どうしようもない時、空を見上げ考えていると何ともまあ小さな事で悩んでいるんだと思えてくる。


「どうすっかなぁ…」

「ん?お前は…」

「げっ」


 なんか聞いたことのある声がすると思ったらアタギ ユウキだった。


「人の顔を見るなり何だその態度は」

「まあ、会いたくねえ奴だからな」


 昨日は鎧姿だったが今日は随分とラフな格好をしている。


 クビにでもなったのか?


「…昨日の魔族…アルマとかいうのは?」

「あ?」

「別に馬鹿にしようとかじゃない、単に昨日の姫の言動について謝罪しようと思っていただけだ」

「だったら、直接ヒス姫に謝らせろよ」

「…すまん」


 …やりにくい。

 噛み付いて来ればいいものをなんだかゲンナリしてる。


「…仲間達に裏切られるというのは辛いのだな」

「おい、なんで隣に座る」

「僕はずっと彼女達を信じていた…だが、彼女達からすれば僕は金の為の道具、自身を守る為の剣、弱ければ用済みということだ…」

「…取り巻きどもか?」

「そうだ…姫は昨日の怪我でな、まだ動けない。本当は手を付いて謝らせたい、いや絶対に謝らせる」

「いいよ別に。どうせまた喧嘩になる」


 なんだか憑き物でも落ちかのように穏やかな顔になったな。


「あれから色々と考えたんだ…」

「……」

「陛下からは休みなさいとだけ言われてさ…どうしようもないから街を歩いていたらお前を見つけた」


 考えてみたら同じ宿にいるのだからいつ鉢合わせになるかわからない状態だったんだな。

 今は外だけど。


「お前からみた僕に出来ることってなんだ?」

「知らね」

「…こう…仮にも君は僕を倒して散々好き勝手言ったんだから何かないのか?」

「あるわけないだろ」

「なあ、頼むよ。僕らは友達だろ?」


 揺さぶられようが話す事もない。

 出せと言うなら今すぐ昼食と団子を吐き出すせるが。


 …ん?ちょっと待て。


「友人?誰と誰がだ?」

「お前と僕とだ」

「は?」

「ん?どうした?」


 どうやらマジモンの馬鹿らしい。


「はぁ…お前の寝言を聞いてる暇なんてないんだよ。俺にはやる事がある」

「そうか。なら僕も同行しよう」

「来んな」

「断る」



ーーーーー



 結局どれだけ言っても付いてくるので諦めることにした。

 しつこ過ぎる。何なんだよこいつ。


「しかし、こうやって男2人並んで歩いていると前世で京都に行った時を思い出すな」

「勝手に記憶を捏造するな」

「…?ああ、違う違う。修学旅行での話だ。お前はどこに行ったのだ?」

「何処だったかな」

「…会話を続けようとする気は無いのか?それだと、さぞやいい友人達に恵まれたのだろうな」

「話したく無いんじゃなくて知らないんだよ。行ってないからな」


 お前に無駄金使うくらいならと小学生の頃も中学生の頃も参加してない。まあ、小学3年生くらいの時に既に友人と呼べる存在も居なくなってきていたので都合は良かったが。


 …そうか、考えてみたら旅行自体も生まれて初めてだな。


「…すまん」

「ん?何がだ?」

「いや、その…」

「おっ、ここなんか良さそうだな」


 何をぐだぐたやってるのかは知らないがまあいい。

 適当に歩いていたらなんだか妙に存在感のある土産物屋らしきものを見つけた。


 え?なんでらしきものなんだって?いや…なんかこう、店自体も全体的に紫色で変なオーラ纏ってる店だもん。客もいねえし。

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