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余命宣告

アルマとの生活は毎日が充実しており1ヶ月が過ぎようとしていた。


 あの後ゴブリンロードの討伐報酬を貰い小金持ちになったり、新しくアルマの買った武器にエンチャントをかけたり、今度はエキスパンションスライムとか言うのとスライムの討滅作戦を終わらせてやっとランク1へとなった。


 そんなある日のことだった。

 経過観察に来てくれと週一回の診療所通いも最後の日となり、まあ何事も無いだろうと鷹を括り婆さん先生の元へ向かうと開口一番に言われた。


「ところであんた、余命1ヶ月切ったけどなんかやりたいことあるのかい?」

「…あの、先生?急にご自分の寿命の話をされても困るのですが…俺、今日は一応経過観察で来たわけですし」

「何言ってんだい、あたしゃ例え手が震えようが、渡す処方箋を間違えるようになろうと死ぬ時まで医者を続けるつもりだよ」

「そこは医者としてダメだろ」


 いやいや、何言ってんのマジで?耄碌した?


「…マジすか?」

「大マジだよ」

「……は?」

「あんた、前の時に既に余命が1ヶ月でねぇ…」

「ちょ、ちょっと待てって。なんでそんな大事なこと言わないんだよ!と言うかマジで俺の死ぬの」

「ああ、死ぬさ。一応老衰なのかね?」


 ふざけてんの?冗談でも笑えないんだけど。


「いやいやいや!アルマこの事知らないですよね!?俺も今知ったし」

「当たり前だろ。あたしゃアルマが可哀想だから言ってないよ」

「まず目の前の患者に告げろよヤブ!俺が可哀想だろうが!」

「誰がヤブだい!チ○コの皮を剥けてないガキが!うちの爺さんみたくなってから悪態は吐きな!ったく、だからガキは嫌いなんだよ」


 いや、好き嫌いの問題じゃなくね?


「あんただってこの世界から見りゃ生まれたてのガキだろうが!」

「誰がそんなデカイ規模の話をしろって言ったんだい!

 それとも何か?もしかしてまだ若いよって口説いてんのかい?」

「誰がてめえみてえなババア口説くか!このくたばりぞこないが!」

「黙りな!ケツの青いガキが!」

「蒙古斑くらい消えてるわ!

 それと、俺にはアルマを騎士様に会わせるって言う重要な使命とアルマをふわもこスレンダー系幸薄美女にするって言う夢があんだよ!」

「言うに事欠いてなんつう気色悪い夢語ってんだい!

 あと、どうせすんならちゃんと幸せにしてやんな!」

「儚い感じがいいんだろうが!

 それと俺はエンチャントでどうやっても生き延びてやるからな!てめえの墓の前で毎日饅頭食って茶飲んでやるわ!」

「なんだとこのガキ!」

「かかってこいやクソババア!」


 加熱した。なんかもう体の中のもん全部ぶちまけるくらいに。

 途端に先生は冷静になったが。


ーーーーー



「…ふう。やれやれ、落ち着いたかい。全く…動揺すんのはわかるが落ち着きを覚えな」

「なんか俺が全面的に悪いみてえになってんだが…」

「そうだよ、あんたが悪い」

「はぁ?」


 マジでなんなんだよこのババア。


「アルマと一緒に生きるって言ってんのに先に死ぬなんてどう考えても悪いだろうよ、違うかい?」

「うっ…いや、だってあんた急に余命宣告なんてしてきて…」

「そりゃそうだよ。私が前回見た時はまだ15年くらいは寿命があったんだからね」

「いや、さっき1ヶ月云々言ってただろ…」

「最近物忘れが酷くてねえ…」


 このババアッ!


「私も原因調べてたんだよ。誰かの呪いだとか、病気だとかよ。ここ数日そのこと調べてて徹夜だよ。全く年寄りを気付かう事もできないのかい」

「いや、あの…なんかすみません…」

「…で、たどり着いた結論なんだが、まずあんた今週頭にたしか馬鹿やらかして大怪我を負ったよね?」

「あー…討滅作戦で前出過ぎて…」


 それがなんなのだろうか?たしかにやばかったが…治療を…治療?


 あり、俺治療受けたっけ?結構深めに言ってたし腕でモツ抑えてたような…


「で、相変わらず自分にエンチャントかけてんだろ?」

「おう。そうしないと戦えないからなですます」


 …たしかにゼウスは寿命を削っていた。だがあの時はMPが足りなくなったから仕方なくであり、今は使ったとしてもMPが無くなる前に解除してるし命も削ってない。


「あんた、その前にも一回死にかけたんだよね?」

「ああ、えーと…そうですね。その時もなんとか自分にエンチャントかけて傷治しました」

「それが原因だよ」

「えっ」

「そもそも、前提として間違ってんだよあんたは」

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