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爆縮と体温の機知(5)

むくり、三匹

むくりと毛むくじゃら

ころころと三匹で遊ぶ

地べたで丸くなる

様子を見ては

追いかける

繰り返しているうちに

一匹が木に登る

真似して

二匹とも木に登る

長くは続かず

一匹が降りる

もう一匹も降りる

遅れて

もう一匹が

ようやく降りた


大きな音がする

ピン、ピン、ピン

視線も合わせて

キン、キン、キン

其々に反応する尻尾

だらりと下がる

斜め下に揺れる

形が歪で分からない

大丈夫なことが分かると

無かったように

また、追いかけっこ

ぶつかって

前足でペシリ

何をするんだと

お返しにペシリ


音はしないけれど

追いかけっこが止まった

呼び声が

微かに聞こえるのか

一匹が

そちらへ向かって走り出す

すると

もう一匹も走り出し

パタリと止まって鳴いた

呼ばれていると

知らせるように

頭を後ろへ動かして

鳴いている

もう一匹は

見つけた蛾に夢中

なんとか出来ないか

悩んでいるようである


だが、それは

直ぐに終わった

鳴いた一匹が

邪魔をしに来た

注意の向きが変わると

あの鳴き声に

ようやく反応した

二匹は走って行く

タン、タン、タン

リズムと尻尾

歪な形の尻尾

其れ等は

あっという間に

見えなくなった

夕方の風景に

細やかな和みを残し

毎日の水やりに

楽しみを添えて

見えなくなった




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