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編集を開発してみた。

(2008.11.18)

(2008.11.19)

 昨日の今日である。カギカッコ以外を書き終えて就寝してモヤモヤとした結果、一匹の妖怪とエッセイを先に作ることにした。事の発端は先の文章を2時間40分という執筆想定時の倍の時間をかけたことから始まる。

 

「無能」

 

 1900文字を160分で書いたということは時速712文字である。参考までに有名な作家2名のデータがあったので書いておくと西尾維新氏は1日2万字、森博嗣氏は1時間6000文字書いているという。

 

「他の作家さんで思い出したことだと、志茂田景樹氏は口メモをテープに吹き込んで、それをお弟子さんがまとめるみたいなスタイルを取っていました。これはプロット打ちの作業なので単純な文字打ちという意味での執筆とは別だと思いますが……」

 

 ド素人の凡人が動画を見ながら適当に書いた結果がこれである。当然と言えば当然なのだがショックを隠すことはできなかった。反省と今後を考えながら眠りにつく前を過ごした際に私は閃いた。

 

【狐囃子が二人いればいいんじゃね?】

「何を血迷ったのか現実社会でチートを使おうとしましたよ、このアホ冒険者!!」

 

 自分に呆れかえりそうになったのだが、要は書いた後の手直しを含めた時速は少ないものと割り切って、ひとまず突っ走ってみようと考え直しただけであり、チートでも何でもない普通の話である。


「つまり、ある程度慣れたら1時間で1900字をリリースできるようになるはずでしょう」

「と、安易に考えていますが実際にはそうはうまくいかないと思っています」


但し、一工夫を加えることにした。もともとこの文章は私小説として書いていた。私小説とは白樺派の志賀直哉に代表される「私」を「私」で見つめなおす小説のことである。決して日記の小説化ではない。


「思想をだだ漏れさせながら私小説でそれを打ち明けるというスタイルは現在においてあまりウケが良くない気がします。というよりも思想や主義をつまびらかにしたとき、それが下手に時代のニーズやミームに沿ってしまった時に私の責任が膨大です。現状ですと私は責任を負う決心を持てないと判断して、強い意志を書くべきではないと判断しました」

 

 なので、文字通り「今日の私」を「明日の私」に見つめなおしてもらうことにした。

 見つめて編集するだけでは足りないし面白味がない。せっかくなので「明日の私」も私小説に参加してもらうことにする。


「ということで、「明日の私」の名前も考えました。私は明日とチュートリアルと珈琲の妖怪マキネッタです。カギカッコで書いている部分がマキネッタの仕業です。よろしくお願いします」

「区別がつきにくいので私は『ボクのじゃショタキャラ』ということにしまボクのじゃす。なおこのキャラ設定は二度と使いません」

「昨日、種族を挙げた中に妖怪が入っていて良かったです。でもマキネッタの中の人は(以下8文字削除)」


こうなると既に編集でも何でもなく、ただの悪ふざけにも思えるがこのような言葉遊びは1000年以上前に先を越されているので今更どのようなチートを使っても良いだろう。良い事にしていただきたい。


「1000年前の某ネカマ曰く、“男もすなる日記といふものを”」


 折角なのでもっと開発しておきたかったが昨日の今日なので無理なものは無理だろう。何せ何をどのように書くかということが決まっていないのだから仕方あるまい。

 

 ちなみに現状だとどのように書いているのかを書いておく。

 まずMS-Wordへ直書きしている。これをdocxでなくtxtで保存すると字下げも含めて保存されるのでそれをPageOneという縦書きビューアーで読み直してWordを修正しなおすことにしている、ここまでが「昨日の私」の仕事だ。

 

 京極夏彦氏は書籍化を前提とするために、この構成の際に頁またぎや段またぎによる割付などの工夫を考慮する為に高価なアプリケーションを使っているというが、この点について言えば『小説家になろう』のようなWeb表示では考慮する必要が無い。

 

「マキネッタの仕事は修正を施したWordの文章に茶々を入れるように修正と追記を施し、再度txtで保存してennoを使って校正を見直し、再度Wordへ修正を施してから投稿をします」

「……意外にマキネッタも多忙ですね。しかもその作業が終わったら次の執筆の為に「今日の私」になるのですから」


 書くためのアプリケーションは何にすべきか、どのような編集の工程を辿るかについては数日後に考え直したい。今はひたすら書いて編集しての繰り返しをしていくことにする。その後どのような反作用があるか今から怖いところであるが、過程を楽しむという意味で今が一番面白い時かもしれない。

 

 ちなみに編集と言う作業は本来の意味で言えば、2つの大きな作業に別れるという。まず、執筆の前に出版社の人間が顧客のニーズをリサーチして企画し、執筆者や関連した人員を確保してマネージメントを施し、構成の方向性を決定づけていく。

 そして、執筆者が執筆し終えて編集に入稿したらそれを校正に回したり自分で確認をしたりして加筆や修正を執筆者へ差し戻し、書籍化に至るとか。

 飽くまで知識とWebを検索して加味した実地を知らない人間の話なので、編集がどのようなものか確実には理解できていない。

 

「企業や業務形態もあるので小説家は好き勝手に自分の作りたいものを作っているとは必ずしも限らないのが現実の世界の話だと思います」

「『なろう』というサイトはこれ一つで文芸をしたいという同人の集まりで、一個の大きな同人サークルであり、個人サークルでもあるというのが数日見渡した私の観測結果です」

「小説化がどのような執筆と編集をしているか興味は尽きないのですが、ここでは私がどう向き合ったかということに留めておきました。きっと何時かは私も軸とした作りたいものを同人としてわかちあうことのできる小説家になれると信じてWord執筆と編集をしていきます」

 

 私がマキネッタに編集を依頼する目的は後者の執筆し終えた段階の前、執筆し終えたつもりのひどい乱文をいかにして見るに堪える文章へ昇華させるかに定めている。そしてその反省を次の次に作る最初に起稿したかった小説企画の立ち上げに生かすつもりである。

 

 次の次と書いたのは次の小説が「珈琲の妖怪マネキッタ」というエッセイに決まってしまったからである。数日の反省で作りたかった小説企画を立ち上げるのは無理と諦めた。

 

 そして、「その他」というジャンルを最初に選んだ時点で漠然と考えていたことだが、『小説家になろう』における大きなジャンル20個を制覇してみようと考えている。

 

「自ら首をしめていくスタイルです。マキネッタを主人公にするつもりでしょうか?既に想定はできているので後は執筆するだけですけれどね」

「珈琲の妖怪マキネッタは日々飲んでいる珈琲についての適当な雑文でこの私小説よりもゆるゆるにしていこうと考えています」

「あと『珈琲』と書いていますが、あちらの本文では『コーヒー』で統一していこうと考えています。こういう表記ずれって後で怒られるのでしょうね……」

 

 実は「その他」のランキング上位からいくつかの作家をたどってみると同じようなことを考えて挫折したと思しき跡が至る所に見えた。当然である。どう考えても困難だ。

 ただ目標が高い程、やりたいこととやらなくてはならないことを踏まえて為すべき過程が見えてくるのではないかと今は考えている。

 

 そのために駄作を乱発するのは読者への不義にも思えるが、道中は果てしなく長い。若者の無鉄砲として暖かく見守っていただきたい。

 

(執筆時間 1時間22分+1時間02分)

「ということで『珈琲の妖怪マキネッタ』の第001部分をある程度書いていたわけですが」

「はい」

「マキネッタはマキネッタを生みますが、マキネッタがマキネッタを使役することはできないルールとしました」

「はい?」

「従ってマキネッタさんは『珈琲の妖怪マキネッタ』を本日中に投稿できるようにそちらも編集してください」

「はいいいいいい!?」

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