設計でスランプになっちゃった。
(2018.12.09)
(2018.12.14)
執筆が2万文字に近づいた頃、ストーリーラインが見つからない考慮障害に見舞われた。
1日執筆が止まったのが6日、以後9日まで全く筆を進められなかった。
スランプである。
「そして10日にアップしようと思っていたところキーボードの左矢印キーが破損しました。『なろう』は基本的にダウンロードして縦読みリーダーで読むようにしているので左右の矢印キーを多用してしまうのです」
「や、多分そんなに酷使していないので偶然だと思いますよ」
こんなに早い段階でスランプに陥るとは思わなかった。著者である自分が求めるクオリティにあうプロットを作ったうえで、仕様通りに読者の需要を考慮して見つめなおすと齟齬を感じるのである。
これは私が多くを望みすぎていることと、読者の需要を勝手に想定して膨らませてしまったためという理由もある。
「自分だけで面白いと思っていても、多数の読者向けじゃないと思ってしまったというのが一番堪えたところです」
しかし本質的にはアイデアの問題なのだろう。辻褄が合わなくなる恐れがある展開をワザと作ったり壊したり再構成したりする能力を今まで育てなかったのに、いきなり発揮させようとしているために起こっている障害と思われる。
私には双子の弟とタッチするようなことも、女性のパンツを願うようなことも、兄や船が去り際に愛を語るようなことも描けないのだろうか。
能力の限界を序盤で考えるのは愚かしく、異次元の巨匠と比べて悲観するのはナンセンスにも思えるが、いささかものづくりの難しさに直面して困っている。
「難しいことを考えずにリリースするというのも考えたのですが、設定が難しすぎたということです」
「さながらチート嫁の主人公の作ったゲームの如く……」
2万文字と書いたが第一部分から2万文字ではない。序盤、中盤、終盤と隙のある2万文字である。しかも一部のプロットに至っては新章の後のプロットという有様で非常に苦労している。
こうしてみると世の小説家は初手からよく順調にリリースできているものだと並々ならぬ感心を覚えずにはいられない。
とある魔女と同じ声を持つ友達はスランプになった時には「描いて、描いて、描きまくる」と教えてくれたが、描いても書いても点を結ぶ線が見えず線がねじれの位置にあるという状態なので三次元なのに異次元を感じる。転移したい。
「先日、某異世界ものの新刊が出ていたので買ったのですが鈍器並の厚さですね。電車で立ちながら読むのには適していない辺り、電子書籍にした方が良かったのでしょうか。でも電子書籍だと段落が見る媒体によって変わって見づらいんですよ」
などと愚痴をとうとうと書いて時間を潰しても仕方がない。事実は事実としてここで今告げたので、あとは執筆に戻りスランプになった事実を書いてそのスランプを見つめなおすとしよう。
また、珈琲の妖怪マキネッタの方も更新を進めておくことにした。書き続けることで見える境地があると信じて今はただ書いていく。
ここでスランプになった経緯を書いて悩みを公開するのがいつもの流れではあるのだが、こればかりは公開できない。設計と同様で門外不出とせざるをえない。ますます2月初旬の一章完成という内部目標から遠ざかる。主人公である私のピンチを面白く私小説として記録を残したいところなのにそれを表現することすらも今はもどかしい。
さながら徹夜作業をしていて同僚やお客さんが朝出勤する際に間に合わないのに眠くなってきた地獄のように……。
苦境は時にトラウマや悪魔のささやきやサンドマンの誘いを呼ぶ。寝ている後ろで走馬燈も油が外皮に引火しているじゃないか。私を燃やそうとするのか? ケツに火がつくとはこのことかと腑に落ちる。眠りに落ちる。3日程また眠るのでその時は普通の更新をしよう。
(執筆時間:36分+20分)
「少し時間を空けてしまいました」
「このままだと拉致があかないので2019年1月1日からリリースというカタチを目指して、現状は設定と設計の繋ぎ合わせに専念し、1月後半でピッチをあげる予定です」