拠点を見つける
俺は今山の中腹あたりにいる。断定しないのはこの山の標高と頂上がわからないからだ。もともと、山の中にいたということもあり、高さがわからなかった。多分、富士山くらいあるのではないだろうか。
俺は、山の中に入ってある場所を探していた。
これから拠点にする場所だ。木々に囲まれていて、周りから見えないところ場所だ。そして、人が数人入れて、周りの木が丈夫だとなおいい。まぁ、そこまで高望みはしないが。
「くっそ、だいぶ歩いたがそういう場所が見つからないな。もう、洞窟とかないかな」
木々に囲まれた場所じゃなくてもいい。洞窟とか、雨がしのげたり、寝るところがあればいい。まぁ、洞窟よりかは木々に囲まれた場所の方がいいかな。見つかる可能性が低くなるからな。
それから、数分山を登った。
「おっ! ここはいいんじゃないか?」
とうとういい場所を見つけた。洞窟ではない。木々に囲まれた場所だった。中は人が数人入れるくらいの空間があり、上は木の枝が何重にも重なっていて雨も入ってこなさそうだ。ここはなかなかいい場所ではないだろうか。
ただ、囲んでいる木々がそこまで丈夫そうではない。まぁそこまで望まないが。
「よし、ここをこれからの拠点にしよう!」
すっかり気に入った俺は中に入って座っていた。山を何十分と歩いていたのだ。流石に疲れた。
ここは、なんというか子供心を刺激してくるな。昔一回は思ったことがあるだろう。秘密基地がほしいと。
まさにここは昔夢見た秘密基地のような場所なのだ。
休憩しながら、次のことを考えていた。
「次は食料探しだな」
食材を探すのはとても重要だ。食べていかないと生きていけない。
ただ、一つ問題があった。とても重要な問題が。
「この世界の食べ物って、どれが食えてどれが食えないんだ?」
この世界の食材がわからないことだ。地球の食材があるとは考えにくい。先ほどだって、見たことがない魔物がいたしな。
だから、食べれそうな食材を無差別に採ってくるしかない。
採ることはことならまだいい。だが、その食材が毒を持っていたらどうなる。
腹を痛める。あり得る。
熱を出す。あり得る。
頭がくらくらする。あり得る。
これくらいならまだ許容範囲内だ。我慢すればいずれ治るのだから。
だが、一番まずいものがある。
死、だ。これもあり得る話なのだ。
例えば、地球にいたころの食べ物を思い出すと、毒を持った食べ物はたくさんある。
ジャガイモとか、動物だったらフグとか。これらは最悪死に至る。
一回死んでいて、なぜか違う場所で生をもらった俺だが、こんな死に方はしたくない。
こんな死に方をしたら、神様に絶対笑われる。
「ここは、サバイバルサークルで培った力を見せるときだな」
あってないようなサークルだったが、部室には毒草など、自然に生えているものの見分け方が書いてある本がたくさんあった。俺はそれを読んでいたのだ。一回読んだだけだから、かすかな記憶しかないが多分大丈夫であろう。あとは俺の感が、第六感がどうにかしてくれる。
「休憩ももういいな。そろそろ探しに行くか」
だいぶ休憩して、体力も戻ってきた。
俺は食材を探すため、拠点から出た。
数歩歩いたところで、はたっと気が付く。
これもこれで重要なことだ。
「自分がわかりやすいように何か印を作っておくべきじゃないか?」
此処はただの木々が集まっただけの場所だ。どうせ似たり寄ったりする場所が存在するはずだ。
自分なりに少しいじるべきではないだろうか。
「立札とか立てるか?」
出入り口は一つしかない。そこに俺がわかりやすいように何か立てておくことも悪くない。
「俺の服の布を巻き付けるとか?」
これも悪くない。高いところに、飛ばされないように巻き付ければ遠くからでもわかりやすいのではないだろうか。
「どっちもやっておくか」
今考え付いた二つの案を一応やっておくことにした。
できることはやっておくほうがいい気がするし、やらないで後悔したくない。
なにせ、この一つの選択肢で俺の生存率にかかわってくるのだから。
俺は、近くにあった太めの木を家の前にぶっ刺した。
「これでわかるかな」
ぶっ刺しただけだとわかりずらいと思うかもしれないが、これはわかりやすい。何せ、自然にこんなことが起こることが早々ないのだから。誰かが、故意にやらなければならない状況だ。この自然の中では違和感しかない。
次に、俺は木に登っり、枝を切ったりして見晴らしをよくして、幹に服の布を巻き付けた。
俺は木から降りて、下から見てみる。
「うん。俺ならわかる」
俺がわかるくらいがちょうどいい。他にも選手が存在しているこの世界でわかりやす過ぎてはいけない。居場所を教えているようなもんだ。
良かった。俺の服が、赤とかじゃなくて。
「後で、もう少し改良しよう」
今の所これくらいしか思いつかない。思いついたら、どんどん変えていこう。自分がわかる程度でだが。
「よし、食料を探しに行くか」
俺は、地面に落ちていたと尖った石を手に取り、食材を探しに行った。




