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神様のための”世界”  作者: お茶ワン
サバイバル生活の始まり
11/14

恩恵を知る

ブックマークありがとうございます。

こうした方がいいよなどアドバイスを頂けると嬉しいです。

主人公の適応力がおかしいなどは目をつぶっていただけると幸いです。

子供の時に知らない土地に行った時の『おおすげぇ!!』的な感情をまだ持っているということです。

果たしてどれくらい俺は座っていたのだろうか。

 時計がないからわからないが、体感的に30分は座っていた気がする。

 その間無心に、ただひたすらぼんやりとしていた。

 無駄な時間。

 だが、その無駄な時間が妙に心地いい。

 ここに来てから、動き回り、よくわからないものを目撃し、そして何もわからないまま戦闘を始める。といった、地球にいた時には考えも思いもしなかったことをやったのだ。疲れ果てるのも仕方がない。

 

 「……静かだ」


 胡坐をして横に体を揺らしながら、倒したドラゴンをひたすら眺めていた。

 そして、ドラゴンを見ながら改めて思う。

 

 「ここが、これが現実、なんだな」


 いるはずもない、架空の存在だと思っていたドラゴン。それが、まさか敵として登場しようとは思わなかった。

 架空の敵、ドラゴンがいるということは、オークやゴブリン、サラマンダ^-とかがいるということになる。

 

 「そいつらが真の敵じゃないんだよな」


 真の敵はそいつらではない。

 俺が本当に戦わないといけないのは、選手プレイヤーだ。俺のほかにこの神様が創った世界に来た人間。

 どこにいるのかも、どんな人物、性別、年齢もわからない人たちが。

 俺は今何も知らない。知らないことが多すぎる。


 「自分の恩恵ギフトがまさかあれほどまであるとは」


 俺は座りながら、自分の体を見渡す。

 今は恩恵ギフトは発動していない。戦闘が終わると同時になぜかわからないが切れたのだ。

 時間制限で勝手に切れたのかわからない。

 これだけは願う。これが、時間制限で切れたのではないということを。

 時計もないのだ。時間制限だったら大体で覚えなくてはならない。そして、肝心な時に使えなくなってしまう。

 それだけは勘弁だ。


 「恩恵ギフトの代償とかはないのか?」


 疑問があった。

 こういう強い能力って終わった後に代償、体が麻痺するとか、どこかが痛くなるとかそういう制約が付くはずなんだよな。

 まさか、そういう小説の読みすぎなのか?

 もしかして、これ一日一回とかの制限付きか?

 まさかと思い、俺はもう一度自分の恩恵ギフトの名前を唱える。


 「”神化”」


 すると、俺の中から力が溢れてくるのを感じた。


 「これに回数制限はなしか」


 制限なく使えるというのは大きい。

 なら、今度はこの力を抑えるのはどうすればいいのだろう。

 先ほどは、俺の意志に関係なくこの恩恵ギフトは終わった。

 一定時間たつと自動的に消滅するのか、もしくは敵を倒したときに強制的に消滅するのか。先ほどの戦から、俺が今思いつく恩恵ギフトを抑える方法はこの二つだ。後者はほとんどあり得ないと踏んでいる。

 なぜなら、今この状況で俺の恩恵ギフトが発動しているからだ。

 敵がいないのに発動する。それだと、いつまでたっても恩恵ギフトを止めることができない。

 なら、前者なのかといえばそれはわからない。

 詳しい時間はわからないが、あまりにも都合がよすぎるためだ。倒したのが、ちょうどその制限時間だったとか漫画とか小説とかの読みすぎだよな。

 どんどん力が湧いてくるんだが、どうしよう。止め方がわからない。

 

 「……いずれ勝手に消えるかもな」


 そう勝手に結論づけたことを俺は後悔することになった。




 勝手に消えると思い放置すること体感10分。

 いまだ収まる気配がしない。

 

 「まだ、10分だしな。ドラゴンの戦いも大体これくらいだったまだだな」


 体感20分。

 まったく消える気配がしない。

 だが、俺に焦りはない。


 「おいおい! 長期戦も余裕でできるな!」


 体感30分。

 力が収まる気配はない。

 少しだけ不安を覚えた。


 「……いつまで続くんだ?」


 体感1時間が経過した。 

 等々俺は焦りを覚えた。

 恩恵ギフトがこんなに手軽なわけがないだろ。

 お手軽過ぎて怖いわ。

 俺は待っている間、恩恵ギフトを抑えるために色々と試した。

 例えば、恩恵ギフトを発動させるためには名前を言わなければならなかったため、その逆ではと思い、


 「収まれ”神化”」


 とか、


 「落ち着け。落ち着けぇ!」


 とか、言ってみたり、どんどん湧き上がるこの力を使いまくって消費させてみたりと考えうることはやってみた。

 だが、いまだ消えてくれない。

 じゃあ、これで生活しよう。なんて俺は思えなかった。

 だって、生活し辛いもん。絶対。

 木とか持ってボキって折れたりしても困るからな。

 俺は体を動かし続けて疲れたため、地面に大の字になって寝っ転がった。

 すると、恩恵ギフトの力がなくなった。

 どんどん溢れてくる力が突然消えたのだ。


 「あれ? 消えた。寝っ転がればいいのか? でも、さっきは寝っ転がってないんだよな」


 寝っ転がりながら俺はもう一度恩恵ギフトの名を口にする。

 これですぐに力が収まれば確定する。


 「”神化”」


 口にしたとたんどんどん力が湧いてくる。

 寝っ転がるだけではだめらしい。


 「違うのか」


 ドラゴンを倒したときと今回の時とを比較してみることにした。

 そして俺はとうとう気が付いた。


 「力を抜けばいいんだ!」


 ガバッっと勢いよく起き上がる。

 そしてもう一度恩恵ギフトの名を口にする。


 「”神化”」


 能力を発動し、そして息を吐き出しながら体の力を抜いていく。

 すると、落ち着かせるのとはまた違う。体の隅々まで力をなくしていく。頭まで。何も考えない。

 すると、恩恵ギフトが消えた。


 「成功!」


 これで、恩恵ギフトを好きな時にだせて消せるようになった。

 空を見て俺は、


 「帰るか」

 

 一言そういった。

 時間を忘れていた。日が傾き始めていたのだ。

 ドラゴンを見て、


 「恩恵ギフト使わないとこれ持っていけないな」

 

 恩恵ギフトを使って俺は自分の拠点までドラゴンを引きずって持ち帰った。勿論水も少しだけ持ち帰った。

 試行錯誤して、小さな桶的なものを創作ったからな。




 俺はこの日、恩恵ギフトの代償はないと喜んでいた。

 だが、世界はそんなに甘くはなかった。

 就寝して疲れていたせいかぐっすりと眠った。

 次に日、俺は起きれなかった。それならまだよかったのだが、俺は、


 「いってぇ!! 痛い! 痛い!――」


 体が悲鳴を上げていた。動かしてもいないのに体が痛むのだ。

 筋肉痛みたいなものなのだろうという結論に至った。そして、筋肉痛も限界突破するらしい。

 次の日が痛みが引くことはなかった。何とか痛みに慣れ(友達になった)少しだけ動けるようになり、食料を食べ腹を満たすことだけはできた。

  

 追記、ドラゴンは食べていない。帰った後、疲れすぎて採ってきた食料を食べた後すぐに寝たためだ。というか、火がつけられなかったためだ。古典的なやり方をするにも木を探しに行くのが面倒くさくてやめた。

少しネタバレです。

主人公の恩恵ギフト。”神化”は限界の限界突破です。恩恵ギフトを発動中のみ人間ではなくなります(簡単に言うと)。そして、その代償は時間差で襲ってくるのです。眠った後ですね。

なら寝なければいいのでは? となると思いますが、この恩恵ギフトを使った後は必ず眠くなり寝ます。人間でいうと、4~7日徹夜した時のダルさと同じかそれ以上となります。

そして、この恩恵ギフトの厄介なところは使ったら使った分だけ(使った時間)、次の日の痛みが増します。

今回、使いすぎたためかなりというかものすごく痛い思いをしております。


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