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見ない僕と見せない君  作者: 塩田 理生
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僕の話

俺は本が好きだ。

アドベンチャーでもミステリーでも恋愛ものでも面白そうだと思ったものはとりあえず読んでみる。

そんな俺に訪れた、小説みたいな十年間の話。


朝起きると、大学の始業式の日だった。

そこそこ有名な私立の大学に進学した俺は一人暮らしを始めていた。

時計を見ると針は七時だと俺に伝える。まだ、学校に行くまでには時間がある。軽く何か胃に入れようと思いベッドから起き上がると、音を立ててスマートフォンがフローリングに落ちた。

スマートフォンを拾うと通知が一件入っている。

母親からのメール。

そこには今日から始まる大学生活頑張りなさいよ、と一言書かれていた。

特に返信もせずにスマートフォンをベッドに置き、朝食の準備を始める。

コーンスープと焼いたパンを口の中に放りながらテレビのニュースを付ける。

交通渋滞、政治家の不倫、アイドルのコンサート、自殺、連続殺人犯の供述、パンダの名前候補……。

毎年違うところで同じようなことが起こる。同じような情報を知る。何も感じなくなる。

嬉しいはずのニュースも心を痛めるようなニュースも興味を持つことは出来なかった。

食べ終わった食器を片付け、時間になったので外に出る。また、俺の誰とも関わらず距離を置くそんな生活が始まる。


はずだった。

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