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現実逃避と非現実

 日本 某月某日深夜帯


「はぁー初仕事疲れた~。なんで初日から残業なんだよ!ブラックだよ、ブラック企業だよ!!」


 1日の疲れを吐きながらテーブルに顔をつけた


「なんだよ初日から自分の職場の暴言吐いて」


 缶ビールを飲みながら呆れた顔をしている私の兄ぃ小桜信、私より5歳年上の23歳独身…童―


「おい今余計なこと考えたよな」


 そして勘が鋭い…


「い、いや~なんでもないよ―。そ、それより兄ぃは仕事どうなの?」


 机に置いてあったお茶をすすりながら聞いた


「そりゃあ亡きじいちゃんからもらった畑で育った野菜だからなどこの仕入れ先でも評判がよくてこの仕事が天職って言えるぐらい充実しているわ」

「ふーん」


 私のおじいちゃんは近所では有名な野菜の農家だった。おじいちゃんが亡くなった後は、兄ぃが畑を継ぎ農家をやっている。


「あ、もう空か、ちょっとコンビニ行ってくるわ」

 兄ぃは、空になったビール缶を置き、席を立った

「兄ぃ私も行くわ。明日の仕事で寝ないためにも睡眠打破買わないと」


 私も席を立ち兄ぃと一緒に家の玄関へ向かった


「そういえば風香、お前も十八なんだからもっと仕事に気合いいれてけよ」


 もっとも社会人として充実している兄ぃに私は、仕事は慣れると楽だぞーという大人の押し付け的な発言を玄関前でくらいため息をついた


「わかってるって、それより早くコンビニ行こ、夜中だと眠たくてしょうがないから」


 そう言うと前にいた兄ぃの背中をせかすように押した


「わかったって、ささっと帰ってまた飲も」


 そう言って玄関を開けると、突然開けた部分から煙が入り玄関が白く見えなくなった


「うおっどうなってるんだ!?おい風香、大丈夫か?」

「私は、大丈夫だけど一端外に出よ!」


 私達は煙から出るために前の引き戸を開き、急いで外に出た


「「は?」」


 私は、目を疑った。煙を抜けた先には今まで見たことのない場所が広がっていた

 いつもは広がる家々、兄ぃの住んでる家は田舎だけど、こんなに家の周りに木が植えていたっけ?しかもこんなに煙があったのに火元がないし、目をこすってみたけど、景色は変わらなかった。

一緒に煙から出た兄ぃも目の前の状況を理解できないでいた。


「おい風香1回俺を殴ってくれないか」

「私もお願いしていい?」


 よし、の掛け声と共に二人で相手の顔をおもいっきり殴った


「「痛ってえええ!!」」


 過去最大級に痛かった。私と兄ぃは両者共に渾身の左ストレートをくらい膝をついた


「痛ってぇな!そんなに本気で殴らんでもいいだろう!!」

「兄ぃだって完璧に顔を歪めそうなぐらいで殴ったでしょ!」


 ギャーギャー言い争っている間にふと空を見ると、月と重なるように月と瓜二つの惑星がそこにあった

「何あれ?」

 私と兄ぃは顔を見合わせた


「・・・」

「・・・」

「とりあえず状況を確認してみるか」


 周辺を確認すると、おじいちゃんの畑と家は健在、しかし家の周りには、木で囲まれ、そして謎の一本道が発見された

この状況を考えるとある答えにたどりついた


「ここ異世界じゃね?」


私と兄ぃは、どうやら突然異世界に飛ばされたようです。そんな非現実的なことを考えながらその場で二人とも立ちつくした…

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