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300文字小説

心面お餅

作者: 林 秀明

トースター越しにお餅を眺める。

長方形の無表情をしたお餅が

時間が経つにつれ、表面が膨れはじめる。

「サウナに入っていて、今にも外へ出そうな雰囲気だな」

人間だったらと私はそう思う。


その時表面が膨れ上がり、パンと音がした。

「子どもが欲しいおもちゃをねだって

買えなかった時の泣く一瞬」

私は冷静にそう言う。

お餅に実況をするのも意外と楽しいものだ。


その後お餅には何の変化もない

実況をするほどでもない。

「人生セカンドライフに入ったのかな」

私はしみじみと思った。

しかし表面をみると所々にこげみがあり、食欲をそそる。

「セカンドライフからでも夢は続くか……」

お餅を取り出し、私は部屋へと戻っていった。


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