*またまたまたまたまたまたまたまたまたチャットにて
Tadashi:経過報告だ
H.Mikura:おう、待ちかねたぜ
Tadashi:鎌本という教育実習生は確かにいた
H.Mikura:な、言っただろう?
H.Mikura:さすがは俺だ
Tadashi:しかし、現在いる講師とは別人だった
H.Mikura:なんだって?
Tadashi:偶然の一致か否かは知る由もない
Tadashi:ただ、名前は春子と恵子だ
Tadashi:姉妹であるとも考えられる
H.Mikura:まあ、聞いた話からすれば
H.Mikura:年齢的にも合点がいく
Tadashi:そして関連はわからないが
Tadashi:十年前には校長が交代している
H.Mikura:なぜ?
H.Mikura:生徒を死なせたからか?
Tadashi:そうではないはずだ
Tadashi:理由には怪我と病気があった
Tadashi:夏に階段から転げ落ちて救急搬送
Tadashi:病院で体にガタがきていたことが判明
Tadashi:入院が長期になったことで
Tadashi:校長を続けられなくなったらしい
H.Mikura:偶然だと思いたいな
Tadashi:誰かが階段から突き落としたとでも?
H.Mikura:俺はその考えを捨てないでおく
Tadashi:そういうことなら任せる
Tadashi:隼太の発想力には敵わない
H.Mikura:で、それだけか?
H.Mikura:もっと直接的な何かはないのかよ
Tadashi:あいにくな
Tadashi:藤井英人とは会ったんだが
H.Mikura:おい
H.Mikura:それを最初に言えよ
Tadashi:特に収穫はないさ
Tadashi:強いて言えば
Tadashi:本人が事件の存在を認めたことと
Tadashi:嘘を嫌っているということか
H.Mikura:認めたってのは大きいな
H.Mikura:藤井英人が関与しているということだろう
H.Mikura:しかし、もうひとつのほうは?
Tadashi:さあな。嘘はみんなを苦しめる
Tadashi:そう言っていた
H.Mikura:忠にはかなりの皮肉だな
Tadashi:藤井英人が僕のことを知っているわけでもない
Tadashi:さて、僕からは以上だ
H.Mikura:そうか
H.Mikura:やっぱり足りない気もするが
H.Mikura:かえって多すぎる気もするな
Tadashi:同感だ
H.Mikura:前の報告と合わせると余計にだ
H.Mikura:人はふたりも死んだが、
H.Mikura:殺シタノニ
H.Mikura:とはいまのところつながらない
Tadashi:一方で鎌本先生も気がかりだ
H.Mikura:そして、どこかに嘘が絡むんだな
Tadashi:そのうち、みのりの情報も加わる
Tadashi:そのときにまた見えるものがあるだろう
H.Mikura:え?
H.Mikura:みのりちゃんと別行動だったのか?
H.Mikura:なら、早く会って情報を総合するんだ
H.Mikura:あんまり手分けしていると情報過多になる
Tadashi:まだ合流の見込みはないがな
H.Mikura:お前、まさかまたなのか?
H.Mikura:今度はどんな地雷を踏んだんだか
H.Mikura:手分けなんて建前で、
H.Mikura:距離を置いているんだろう
Tadashi:そろそろ会えるさ
H.Mikura:お前はとんでもない地雷原にいる
H.Mikura:そのくせ自ら好き好んで地雷を踏む
H.Mikura:さらに、誘爆してボロボロだ
H.Mikura:いい加減お前も学習しろよ
Tadashi:これしかないんだ
Tadashi:残酷かもしれないが、残酷でないと
H.Mikura:そうかい
H.Mikura:藤井英人の忠告は忘れるなよ
Tadashi:そうだな
Tadashi:ちょうど、みのりから連絡が来た