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コート・サイド・ラバーズ  作者: 大和麻也
Deuce ――交錯――
42/54

*またまたまたまたまたまたまたまたまたチャットにて

 Tadashi:経過報告だ

 H.Mikura:おう、待ちかねたぜ

 Tadashi:鎌本という教育実習生は確かにいた

 H.Mikura:な、言っただろう?

 H.Mikura:さすがは俺だ

 Tadashi:しかし、現在いる講師とは別人だった

 H.Mikura:なんだって?

 Tadashi:偶然の一致か否かは知る由もない

 Tadashi:ただ、名前は春子と恵子だ

 Tadashi:姉妹であるとも考えられる

 H.Mikura:まあ、聞いた話からすれば

 H.Mikura:年齢的にも合点がいく

 Tadashi:そして関連はわからないが

 Tadashi:十年前には校長が交代している

 H.Mikura:なぜ?

 H.Mikura:生徒を死なせたからか?

 Tadashi:そうではないはずだ

 Tadashi:理由には怪我と病気があった

 Tadashi:夏に階段から転げ落ちて救急搬送

 Tadashi:病院で体にガタがきていたことが判明

 Tadashi:入院が長期になったことで

 Tadashi:校長を続けられなくなったらしい

 H.Mikura:偶然だと思いたいな

 Tadashi:誰かが階段から突き落としたとでも?

 H.Mikura:俺はその考えを捨てないでおく

 Tadashi:そういうことなら任せる

 Tadashi:隼太の発想力には敵わない

 H.Mikura:で、それだけか?

 H.Mikura:もっと直接的な何かはないのかよ

 Tadashi:あいにくな

 Tadashi:藤井英人とは会ったんだが

 H.Mikura:おい

 H.Mikura:それを最初に言えよ

 Tadashi:特に収穫はないさ

 Tadashi:強いて言えば

 Tadashi:本人が事件の存在を認めたことと

 Tadashi:嘘を嫌っているということか

 H.Mikura:認めたってのは大きいな

 H.Mikura:藤井英人が関与しているということだろう

 H.Mikura:しかし、もうひとつのほうは?

 Tadashi:さあな。嘘はみんなを苦しめる

 Tadashi:そう言っていた

 H.Mikura:忠にはかなりの皮肉だな

 Tadashi:藤井英人が僕のことを知っているわけでもない

 Tadashi:さて、僕からは以上だ

 H.Mikura:そうか

 H.Mikura:やっぱり足りない気もするが

 H.Mikura:かえって多すぎる気もするな

 Tadashi:同感だ

 H.Mikura:前の報告と合わせると余計にだ

 H.Mikura:人はふたりも死んだが、

 H.Mikura:殺シタノニ

 H.Mikura:とはいまのところつながらない

 Tadashi:一方で鎌本先生も気がかりだ

 H.Mikura:そして、どこかに嘘が絡むんだな

 Tadashi:そのうち、みのりの情報も加わる

 Tadashi:そのときにまた見えるものがあるだろう

 H.Mikura:え?

 H.Mikura:みのりちゃんと別行動だったのか?

 H.Mikura:なら、早く会って情報を総合するんだ

 H.Mikura:あんまり手分けしていると情報過多になる

 Tadashi:まだ合流の見込みはないがな

 H.Mikura:お前、まさかまたなのか?

 H.Mikura:今度はどんな地雷を踏んだんだか

 H.Mikura:手分けなんて建前で、

 H.Mikura:距離を置いているんだろう

 Tadashi:そろそろ会えるさ

 H.Mikura:お前はとんでもない地雷原にいる

 H.Mikura:そのくせ自ら好き好んで地雷を踏む

 H.Mikura:さらに、誘爆してボロボロだ

 H.Mikura:いい加減お前も学習しろよ

 Tadashi:これしかないんだ

 Tadashi:残酷かもしれないが、残酷でないと

 H.Mikura:そうかい

 H.Mikura:藤井英人の忠告は忘れるなよ

 Tadashi:そうだな

 Tadashi:ちょうど、みのりから連絡が来た


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