♪またまたまたまたまたまたまたチャットにて
みのりん:こんばんは
かいちょ:こんばんは。珍しいね
みのりん:ちょっと相談です
みのりん:急に忠と連絡がつかなくなったんです
かいちょ:え? そうなの?
かいちょ:そういえばこのごろ、生徒会室に来ないけど
かいちょ:出かけているんじゃないの?
みのりん:そういう話は聞いていないので
かいちょ:最近は一緒に行動していないの?
みのりん:手分けすることにしたんです
かいちょ:なるほどね。生徒会室にひとりで来るわけだ
みのりん:そうなんですか
かいちょ:悔しい?
みのりん:へ?
かいちょ:みのりちゃん、ずっとそんな感じがする
かいちょ:隠せてないよ
みのりん:別に隠しては……
みのりん:考えたこともなかったんです
かいちょ:でも、清瀬くんに見限られたみたいで
かいちょ:結構イライラしているでしょ?
みのりん:ちょっとだけ
かいちょ:自分じゃ役に立てないと思った?
みのりん:実際そうです
かいちょ:清瀬くんは見限ったつもりじゃないと思うけどな
みのりん:どうして?
かいちょ:いくらなんでも、ひとりで調べようなんて無理だもの
みのりん:それだけ?
かいちょ:お
かいちょ:やっぱり鋭いところあるじゃない
みのりん:?
かいちょ:私が見たところ、清瀬くんは常に計画的だよ
かいちょ:意味のない行動は迂闊に選ばない
かいちょ:不器用でもあるけれど、とてもすごいところ
かいちょ:だから今回も、考えがあったはず
みのりん:よく知ってますね
かいちょ:それほどじゃないよ
かいちょ:やむを得なかったのかもしれないし
みのりん:忠の計画が乱れた?
かいちょ:たぶん、そう
かいちょ:いま清瀬くんは、不測の事態の中で動いている
みのりん:人間観察が得意なんですね
みのりん:でも、どうだっていいです
みのりん:わたしはどうせ、忠とは別行動じゃなきゃいけない
みのりん:忠は先輩と手を組んだみたいだし
かいちょ:協力はしているけれど、それ以前に
かいちょ:いまの清瀬くんの考えがすごく興味深いの
かいちょ:いや
かいちょ:清瀬くん、本人に興味があるのかも
みのりん:そうですか
みのりん:人間観察が得意なんですね
みのりん:だとしたら、わたし
かいちょ:私とは仲良くできない?
みのりん:人間観察が得意なんですね
かいちょ:みのりちゃん、清瀬くんとちょっと似てるのね
みのりん:忠の手伝いは藍先輩にお願いします
みのりん:わたしが観察されるなんて、虫唾が走るので