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コート・サイド・ラバーズ  作者: 大和麻也
Fault ――嘘――
28/54

♪またまたまたまたまたまたチャットにて

 みのりん:まなか、まなか

 マナ:はいはいどうした

 マナ:きょうも遅い、二時な

 みのりん:アニメ見てたから

 マナ:はいはい

 マナ:それで、何の用?

 みのりん:助けてほしいの

 マナ:はあ? 何を? どうして?

 みのりん:忠が手分けしようって

 みのりん:でもわたしだけじゃ何もわからないから

 みのりん:まなかにも手伝ってもらおうと思って

 マナ:もう手伝ってやってるだろ

 マナ:まだ待てよ、死んだ生徒の名前はちゃんと調べてるから

 みのりん:そうじゃなくて!

 みのりん:もっと、ずっと

 マナ:テレビのCM?

 みのりん:バカにしないでよ

 みのりん:パートナーみたいに

 みのりん:わたしの横でアドバイスしてよ

 みのりん:わたしひとりじゃいくら調べても

 みのりん:十年前に何があったかわからないよ

 マナ:そうは言っても無理だって

 みのりん:来てみなよ、うちの学校に

 マナ:どういう口実で校門をくぐるんだよ

 みのりん:ええと

 みのりん:保護者

 マナ:却下。同い年だろうが

 みのりん:わたしを妹にしたくせに

 マナ:みのりはまさしく「妹!」って感じじゃん

 みのりん:そうだよ、わたしは童顔だよ! 小っちゃいよ!

 みのりん:まなか今日はふざけてばっかり

 マナ:まあまあ

 マナ:手伝ってはやるから

 マナ:それにしたって、助けなんか必要なのか?

 みのりん:どうして?

 マナ:みのりなら、あたしの助けなしでも

 マナ:大丈夫だと思うけれど

 マナ:頭いいじゃない

 みのりん:いやみだ!

 みのりん:ところで

 マナ:切り替え速いな

 みのりん:うちの学校ってどういうイメージ?

 マナ:変なの、急に

 マナ:永正学園のこと?

 みのりん:そうそう

 みのりん:どんな学校だと思う?

 マナ:そうだね、試験がえぐかった記憶がある

 マナ:系列校だから、練習に入試の過去問やったんだよ

 マナ:そしたらどうだ、全然レベルが違う

 マナ:ありゃ中学生に解かせる問題じゃないよ

 みのりん:そうだっけ?

 マナ:ああ、みのり推薦で入ったからな

 みのりん:うん。落ちたら公立を受ける気だった

 マナ:贅沢な選択肢だこと!

 マナ:とにかく、永正学園は難しい!

 マナ:第三や第二とは大違いだね

 マナ:中学のころの塾で見た偏差値ランキングでも

 マナ:永正学園が系列校の中でダントツだったはず

 マナ:ま、清瀬やみのりが受けるような学校だよな

 みのりん:やっぱりそう?

 マナ:うん

 マナ:何? いま変なこと言った?

 みのりん:変なこと言ったね

 マナ:そう?

 みのりん:まあ、いいか

 みのりん:忠もそう言ってたし

 マナ:おいおい、気になるな

 マナ:清瀬もあたしも間違っているって言うの?

 マナ:あれ?

 マナ:あ、みのりめ

 マナ:礼もおやすみも言わずログアウトしたな

 みのりん:ありがと。おやすみ

 マナ:あ

 マナ:うん

 マナ:おやすみ


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