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コート・サイド・ラバーズ  作者: 大和麻也
Approach ――前進――
15/54

♪またまたまたチャットにて

 みのりん:まなか、まなか

 マナ:はいはい

 マナ:さっき私がログインしたときは返事しなかったくせに

 マナ:いま何時だと思っているんだよ

 みのりん:一時半

 マナ:二十五時三十分といったほうがふさわしい

 マナ:最近とみに夜更かしするようになったな

 マナ:夏休みだからか

 みのりん:ううん

 みのりん:アニメ見てたの

 マナ:また清瀬の影響かよ。悪いもん見るなよ

 みのりん:大丈夫、ふつうのテニスのアニメだよ

 マナ:信用できないな

 みのりん:サービスしましょ

 みのりん:っていうアニメだよ

 マナ:絶対それはアウトだ

 マナ:タイトルの時点ですでにいかがわしい

 みのりん:そんなことないよ、すごいんだよ

 みのりん:運動が下手なおんなのこがテニス部に入ったんだけど

 みのりん:いいところがなくて活躍できないからサーブばっかり練習するの

 みのりん:そのうちサーブだけならプロ並みになるの

 マナ:あっそう

 マナ:どうせみのりはいやらしい場面に気づけないだけね

 みのりん:?

 みのりん:じゃあ、まなかも見てみれば

 マナ:嫌だ

 マナ:それで、本題に入るぞ

 みのりん:そうだったね

 みのりん:但しが言うには

 みのりん:忠が言うには

 みのりん:十年前に熱中症で人が死んだんだって

 マナ:十年前のこの時期か?

 マナ:ありえなくもない話だな

 マナ:それでテニス部が廃部?

 みのりん:少し変だよね

 みのりん:いままでどうしてテニス部ができなかったのか

 みのりん:忠もふしぎに思ってる

 マナ:たしかに、不思議だ

 みのりん:もう少し考えるつもりだよ

 マナ:そうか

 みのりん:そういえば

 みのりん:まなかも調べてくれるんだったよね?

 マナ:おぼえていたか

 みのりん:わたしをバカにしすぎだよ

 マナ:ごめんごめん

 マナ:みのりは頭がいいからね

 みのりん:勉強きらいだよ

 マナ:それで

 マナ:調べようとはしたんだが

 マナ:やっぱりみのりが見た方が手っ取り早い

 みのりん:そりゃそうだよね

 マナ:ということで

 マナ:次の土曜日

 みのりん:あさってだね

 マナ:そう

 マナ:うちの学校に来い

 みのりん:え


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