*またまたチャットにて
清瀬忠……高校生
恵那みのり……高校生
岡田幸介……数学教師
三倉隼太……忠の友人
西愛佳……みのりの友人
藤井英人……テニスプレイヤー
Tadashi:経過報告だ
H.Mikura:あいよ
Tadashi:調べたところ、十年前にテニス部員が死んだらしい
H.Mikura:やっぱりそれくらいのことはあったんだな
H.Mikura:体罰か?
Tadashi:ある意味ではそうかもしれない
Tadashi:熱中症。当時三十七度あったそうだ
H.Mikura:そりゃ死ぬって
H.Mikura:だが、遺族には悪いし言っちゃなんだが
H.Mikura:それこそ死んでも以上なことじゃない
H.Mikura:異常な
H.Mikura:そのくらいで部活が潰れるか? しかも半永久的に
Tadashi:やはりお前は聡いな。それなんだよ
Tadashi:もっと異常な事件があっていいはずなんだ
H.Mikura:学校側の対応は?
Tadashi:緊急保護者会で謝罪、熱中症への対策強化
Tadashi:顧問には減給と顧問剥奪の処分が下されている
Tadashi:退職願も出したらしい。受理されたかは調べがつかなかったが
H.Mikura:じゃあ、顧問不在で自然消滅か? そんなはずはないだろう
Tadashi:まったく同感だ。復活にチャレンジする奴がいるだろうな
H.Mikura:ここからが勝負なんだな
H.Mikura:まだ俺が知恵を絞る場面はなさそうだ
Tadashi:悪いがそういうことになる
Tadashi:もっと調べることに決めた
Tadashi:みのりと協力して、とりあえずはひたすら情報を手に入れる
H.Mikura:俺の出番があったらまた言えよ
H.Mikura:というか
H.Mikura:みのりって、恵那みのりちゃん?
H.Mikura:同じ高校に進学したとは知っていたが、まだくっついてるのか
Tadashi:まあな
Tadashi:かわいい僕の嫁だ
H.Mikura:お前も俺の趣味に汚されたものだ
H.Mikura:それに、みのりちゃんはお前の嫁じゃない
Tadashi:は?
H.Mikura:ただの誤字の指摘さ
H.Mikura:お前にとってみのりちゃんは
H.Mikura:おんなへんに家ではない
H.Mikura:未、だろ?
H.Mikura:おい
H.Mikura:あれ?
H.Mikura:なんだよ、ログアウトしやがった
H.Mikura:悪かったよ、俺が悪かった
H.Mikura:じゃあな、次を待っているぜ