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コート・サイド・ラバーズ  作者: 大和麻也
Approach ――前進――
14/54

*またまたチャットにて

 清瀬忠……高校生

 恵那みのり……高校生

 岡田幸介……数学教師

 三倉隼太……忠の友人

 西愛佳……みのりの友人

 藤井英人……テニスプレイヤー


 Tadashi:経過報告だ

 H.Mikura:あいよ

 Tadashi:調べたところ、十年前にテニス部員が死んだらしい

 H.Mikura:やっぱりそれくらいのことはあったんだな

 H.Mikura:体罰か?

 Tadashi:ある意味ではそうかもしれない

 Tadashi:熱中症。当時三十七度あったそうだ

 H.Mikura:そりゃ死ぬって

 H.Mikura:だが、遺族には悪いし言っちゃなんだが

 H.Mikura:それこそ死んでも以上なことじゃない

 H.Mikura:異常な

 H.Mikura:そのくらいで部活が潰れるか? しかも半永久的に

 Tadashi:やはりお前は聡いな。それなんだよ

 Tadashi:もっと異常な事件があっていいはずなんだ

 H.Mikura:学校側の対応は?

 Tadashi:緊急保護者会で謝罪、熱中症への対策強化

 Tadashi:顧問には減給と顧問剥奪の処分が下されている

 Tadashi:退職願も出したらしい。受理されたかは調べがつかなかったが

 H.Mikura:じゃあ、顧問不在で自然消滅か? そんなはずはないだろう

 Tadashi:まったく同感だ。復活にチャレンジする奴がいるだろうな

 H.Mikura:ここからが勝負なんだな

 H.Mikura:まだ俺が知恵を絞る場面はなさそうだ

 Tadashi:悪いがそういうことになる

 Tadashi:もっと調べることに決めた

 Tadashi:みのりと協力して、とりあえずはひたすら情報を手に入れる

 H.Mikura:俺の出番があったらまた言えよ

 H.Mikura:というか

 H.Mikura:みのりって、恵那みのりちゃん?

 H.Mikura:同じ高校に進学したとは知っていたが、まだくっついてるのか

 Tadashi:まあな

 Tadashi:かわいい僕の嫁だ

 H.Mikura:お前も俺の趣味に汚されたものだ

 H.Mikura:それに、みのりちゃんはお前の嫁じゃない

 Tadashi:は?

 H.Mikura:ただの誤字の指摘さ

 H.Mikura:お前にとってみのりちゃんは

 H.Mikura:おんなへんに家ではない

 H.Mikura:未、だろ?

 H.Mikura:おい

 H.Mikura:あれ?

 H.Mikura:なんだよ、ログアウトしやがった

 H.Mikura:悪かったよ、俺が悪かった

 H.Mikura:じゃあな、次を待っているぜ


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