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遅れて、すみません。
【定期】YouTubeで月曜から金曜まで小説作る配信します。開始時間は13時半ぐらいからです。スリーユウで検索すれば出てきます。尚、祝日とかは休みです。
神崎は誰にも邪魔されず、平和な冬休みを過ごしていた。そんな調子で年末の大晦日、神崎の電話が鳴る。
「なぁ、今から初詣行こうぜ」
「今、何時だと思ってるんだ」
「え、11時だけど・・・」
「人の迷惑を考えろよ」
「別に神崎は一人暮らしだろ」
「寝てる可能性を考えないのか」
「それならそれで家に行こうかなと」
「・・・もっと常識を考えろ」
「神崎と俺の中だろ、ハハハ」
電話越しに殺意が沸いたのはいつ以来だろうか。
「わかった、それでお前はどこに行こうとしてるんだ」
「一番近くの神社だよ」
「あー分かった、集合場所は」
「いやーもう、神崎のアパートの玄関にいるんだわ、これが」
「おい」
「結局来るかなと思って」
神崎が電話をしながら玄関を開けると、そこには電話をしている櫻井がいた。
「とりあえず、ご近所迷惑だ、入れ」
「はーい」
神崎は頭を抱えながら、櫻井を家に招きいれた。
「近所の神社まで10分と掛からんだろ、それまでは家にいるぞ」
「寒い中外にいるのもバカバカしいし、そうしようぜ」
「そうせざるえない状況を作ってたのはお前だけどな」
「なんのことかわからないな」
「今すぐ、この家から追い出してやろうか?」
「すみません、神崎様、許して下さい」
「はぁ、全く、これでも飲んでろ」
神崎は自分が作ったコーヒーをコップに注ぎ、櫻井に出した。
「うめぇわ」
「俺は着替えてくる、それまでテレビでも見てろ」
「了解」
寝間着ではなかったが、それでも外に出れるようなカッコではなかったので神崎は櫻井を残し、奥の部屋へ向かった。
5分後
「準備できたぞ」
「お、ビシッと決まってるね」
「さっさと行くぞ」
黒のロングなズボンに、茶色のコートを羽織った神崎は、さっさと家を出た。
歩きながら、櫻井が神崎に話しかけてきた。
「それにしても今年はいろんなことがあったよな」
「そんな会話、この前に別の奴としたな」
「でも、去年はなんもなかったよ」
「俺にとってはお前のせいで色々あったけどな」
「それについてはありがとうと伝えておく」
「彼女でも作ったらどうだ、落ち着くかもしれんぞ」
「どうだろ、その子が他の子から何かされるか、不安でしょうがなし、無理かな」
「それに関しては、否定が出来んな、迷惑な連中だ」
「俺もそこに関しては否定できないな、好意の裏返しではあるんだけどね」
「着いたみたいだな」
「そうだね」
神社に着くと櫻井と同じような考えの人たちが集まっていた。屋台なども開かれていた、どうやらそこら辺で辺りの人は時間を潰してるようだった。
「あと、10分か、どうする櫻井」
「別に、普通に待てっていいんじゃないかな、どうせ、屋台の食ベ物とか神崎は食べないでしょ」
「当たり前の事を聞くな」
「それにしても神崎の事が周りにばれたら、俺の非じゃないぐらいの人集まるだろうな~」
「そんな怖いこと言うなよ」
「でもいつかはそうなるだろ」
「出来れば高校生活ぐらい静かに暮らしたいんだが」
「今でも静かに暮らせてると思ってるの?」
「そこについては否定したいんだが、否定できん。そう言えば、残りの2人をよく呼ばなかったな。お前なら呼ぶかと思ってた」
「もちろん、連絡したよ、2人とも都合が合わなかっただけだよ」
「呼んだのかよ」
「そらもちろん」
「頼むから、せめて平和な初詣にさせてくれよ」
「え、別に2人が居ても視線とかは変わらないでしょ、なら、いなくなろうが、変わらないよ」
「よし、今度からは1人で来ることにする」
「そんなことあの2人が許すとは思えないけどな」
「くっ」
突然、周りが騒ぎ出した、どうやら、会話をしている内に0時の時間が過ぎたようだ。神社の賽銭の列がどんどん作られる。
「行こうか、神崎」
「もたもたしてても時間の浪費だ、ちゃっちゃと済ますか」
神崎たちも賽銭の列に加わる。場所が良かったのかすぐに順番が回ってくる。2人とも賽銭箱に金を放り、二拝二拍手一拝を綺麗にこなした。
(平和な一年になりますように)
「さて、帰るか」
「そうだね」
要件が直ぐんだ、2人はさっさと帰路に着くのだった。
帰り道の途中、神崎の電話が鳴った。名前は雫からだった。
「もしも・・」
「今すぐ、ネットを見なさい」
電話に出たと思ったら、大声で叫ばれた。
「どうしたんだ?」
「いいから、ネットを見なさい、何でもいいから、貴方の事が載ってるの」
そこで櫻井が自分の携帯を神崎に向けてきた。
そこにはユウの正体が神崎優であることがニュースで上がっていた。




