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2年2組の回転が速くなり始めたので、それに伴って神崎の仕事も加速的に増えていた。しかし、神崎は注文を完璧に処理していた。むしろ、問題は材料の方で一回、材料の追加が間に合ったがまだまだ、終わりまでは、足りなそうだった。
加えて、神崎は一回、ユウで体育館に30分ほど、出かける抜ける必要があるので、あらかじめ料理を作っておく必要もある。
料理を運ぶ生徒に聞いたがこれ以上注文が早くなることはないことが分かったので、頭の中で神崎は逆算して、どのぐらい材料が必要になるか、分かったがさっきの買出しに行った男子生徒はどのぐらい必要になるかわからないだろう。ここで男子生徒の電話番号でも知って入れば、変わっただろうが、神崎の携帯には当然、男子生徒の電話番号は乗っていなかった。
この場に、いや、この家庭科室の外に1人だけ、女子生徒がいた。
「すまないけどが、さっきの男子生徒の連絡が取れないか?」
「あんた、何でクラスメイトの名前覚えてないのよ」
そこにいたのは先ほど、料理で勝負してコテンパンに倒した女子生徒だった。
「仲間内しか、名前を憶えてもしょうがないと思ってるのでね」
「それじゃ、あたしの名前も覚えていないの?」
その発言を聞いて神崎は小さく肩を窄めた。
「信じられないわ」
「知らないものはどうしようもない」
「はぁ、買出しの小鳥遊くんに連絡がつけばいいのね、一応、知ってるわ」
「なら、買出しの量を4倍にしてくれって伝えてくれ」
「そんなになるの!」
予想外の量に女子生徒は驚きの声を上げる。
「今のペースなら、そのぐらいだ」
「小鳥遊君に連絡取るのはいいけど、代わりに料理、教えてくれない」
「名前を知らないような奴に教える理由はないな」
「中村よ、中村七海よ、これで名前を知ったわね、連絡取ってあげるんだから教えなさいよね」
「なん――」
「いいわね」
「はぁ、わかった、一回だけな」
また。面倒事が1個増えたと神崎は頭を抱えたが、正直、自分一人で料理をする言った手前、料理が作れなくなるのは、少しだけ気が引けた。一応、これでも神崎も文化祭を成功させようと努力しているのだ。
なぜ、そこまで料理を教えてほしいのか、神崎には分からないが、1回だけならと自分に言い聞かせた。
中村七海は神崎の料理に勝負で負けたが、その料理を一口食べたことでファンになっていた。ここまで自分の料理と差が出るのかと、その理由を知りたくて神崎に無理やり約束を取り付けたのだ。
神崎にとって、この約束が後々めんどくさいことになるのだった。




