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理沙はひとしきり、桐野で遊んだ後、寝室から出て来た。


「姉さん、表に一人いるから、裏から出ろよ」

「流石に早いわね、あいつら、とゆうかあんたの家、知られたじゃない、どうすんの?」

「ここは高層マンションだし、下からだと階は分からないから問題ない」

「わかったわ、私はそろそろ、お邪魔みたいだし、帰るわね」

「ああ、さっさと帰ってくれ」

「実の姉に冷たい、弟だこと」

「知るか」


朝食を食べながら、やっと厄介事が切ると思い、神崎はほっと胸をなでおろした。


そんな神崎に理沙は、横から味噌汁をとって少し飲む。

「やっぱり、キモイわね」

「おいしいと言ってくれた方がうれしいんだが」

「いや、キモイほど、味が完璧すぎるわ」

「そりゃどうも」

「それじゃ、ホントに帰るわね、桐野ちゃんに料理についてとやかく言ってないわよね」

「まだ、言ってない」

「なら、これからも言わないことね、嫌われたくなったらね」

「料理だけで大袈裟な」

「あんたの料理のこだわりだけは大袈裟じゃないわ、わかったわね」

「・・・了解した」

「それじゃね」

「またな、姉さん」

理沙はもう一度だけ、桐野の方に手を振ると颯爽と帰って行った。


「すごい、お姉さんね、テレビで見るのと大違いだわ」

「雫が居たから、興奮したんだろう」

「ふふ、そうなの、優」

ちゃんと名前を呼ばれたことに嬉しいのか、桐野は滅多に見せない笑顔を見せた。


「お前も朝食を食べたら帰れよ」

「あら、冷たいわね」

「昨夜、急に押しかけて来たのはそっちだ、おかげで何にも出せなった」

「別に私は気にしてないわよ」

「俺は気にするんだ、だから、今度からはちゃんと連絡して来い」

「わかったわ、今度はしっかりと連絡を入れさせてもらうわ」


2人は朝食を食べ終わり、桐野は帰る支度を整えた。


「私は記者さんの事は気にしなくていいかしら」

玄関で桐野は振り返り、神崎に質問した。

「なんだ、聞いてたのか」

「一応ね」

「さっき、確認したが、もういなくなったから、心配しなくていい」

「芸能界入りのことは?」

「もともと、目立ちたくなくて、こんな髪型にしてるんだ。自分の生活より優先するものなんてないさ。金にも困ってないしな」

「確かに昨日の祭りでも、そうだったわね」

桐野にとっても財布から気軽に万札の束が出て来たことは衝撃的だったらしい。


「まぁ、とにかく、俺には関係ない話だ」

「なら、私からは何もないわ、また、今度、遊びましょう」

「ああ、今度な」


桐野は玄関のドアノブに手を掛けた瞬間、急に振り返り、神崎の唇を奪った。


「またね」

「・・・」

それだけすると、桐野は神崎の家を後にした。


「疲れた、今日は寝よう」

昨日と今日でいろいろあった神崎はリビングにあるソファーに横になって疲れた体と心を癒し始めた。

ちょっと、間に合わなかったです。すみません。

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