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第6章 仕事
私がしている仕事…。
それは、人殺しだ。
社長が連れてくる通称ゴミと目を合わせ、そいつらを殺すのだ。
今日はあんなタイプ、つまり私を触ってくるような鼻息が荒い変態だったが、ゴミのタイプは様々である。
例えば、私のことをサンドバックとばかりにめちゃくちゃに殴ってくるようなタイプ。
あるいは、私で己の欲求を満たそうとするような気持ちが悪い変態タイプ。
私は社長が連れてくるああいう人たちを殺すという仕事を二年余りしてきた。
人というものに興味がないため、こうやって初対面の人を殺すのも何も感じない。
ただ仕事をこなしているだけだ。
いつもは、1日1人のペースだが今日は違った。
また、扉を開ける音がしたのだ。