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プロローグとも言えないいい加減なもの
少し、マニアックなパロがあるのでお気を付けて。
村田浩司は、オタクである。
オタクであるが、別にカメラを持ってアキバハラに繰り出して、ローアングルを企むわけでもなく、
かといって、「俺の名は〇〇だ!!」等と中二病発言を繰り返し、電子レンジを使って世界を救ったりもしない、ごく普通のオタクなのだ。
しかし、近年オタクに対する理解度が上がってはいるものの、それでもオタク=キモイ、などという不本意この上ない方程式が出来上がっていることもある。その場合、オタクであることを知られたりするのは自殺行為に等しく、ならば隠れオタになる以外の道は用意されていない。
これは、隠れオタになる道を選んだ、孤独な一人のオタクの物語である。・・・たぶん。