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君に…  作者: わかめご飯
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嫌いなあいつ…

初めて、投稿させて頂きます。わかめご飯と言います。よろしくお願いします!ふざけた名前どうりの作品なので、それでも、良いというお方は、是非今後とも、よろしくお願いしますw

たくさんの星に囲まれていたあの頃、ある一人の男の子に大切にしていると言っていたキーホルダーをもらった私、永井乙葉。

私にとってこのキーホルダーは綺麗でなぜか優しい気持ちへと自然にさせてくれるものだ。

このキーホルダーをもらったのはもう昔のことで・・・男の子の名前も覚えていない。

覚えているとすれば、よく公園へ行き、門限の時間が過ぎるくらいまで遊んでいたくらいだ。

もらったキーホルダーはいまだに他のキーホルダーとともにかばんの横で揺れている。

今持っている中では一番年をとっている。でも、私は昔と同じでこのキーホルダーが一番気に入っている。

ふと前に目をやると、1番あいたくなかった人物、岡部拓也が目の前を歩いていた。

なにかしら嫌みを言ってきたり、優しくもなんともないコイツ。顔がいいのは分かるけどコイツがもてるということは異常だと思う。

見ている事がバレたのか岡部がこっちを見てくる。

私とそいつの視線はいつの間にか合わさっていた。

なぜか目を逸らさない岡部に戸惑ってしまっていた。一刻も早く視線から逃れたくなった。岡部の視線を振り切り、前にいる岡部の横を通り過ぎようとするといきなり腕を掴まれた。

『なに?』

という代わりに腕を掴んだ奴を

見た。でも岡部はなにも言わないまま腕を掴んで離さない。

もう一度、そいつの顔を見ると、なぜかこっちの顔を見ていた。なぜこっちを見るのかが分からない。

思わず私はうつむいてしまった。

そんな私を見て、岡部はクスリと笑いながら、

「そんな脅えねーでよくねーか?捕って食うって訳じゃねーんだから」

といって友達と校舎の中へ入っていった。

そんなことは分かってる。だから嫌なんだよ・・・。

脅えているのに笑ってきた岡部を思い出すと、本当にイラつく。岡部の印象は私の中で前よりも悪いものへと変わっていた。

そんなことを考えながらも、なぜか岡部が掴んだところに岡部の体温が残っているような気がした。

そんな気持ちに気がつかないふりをして、下駄箱に行った。

下駄箱に着くと、いつものように待ってくれている人がいた。上履きに履き替え、その人のところへと小走りをして向かった。私を待っていた吉島優は私に気がついたのか、

「おはよ、乙葉」

と声を掛けてきた。優は幼馴染で、すごく仲の良い人

だ。

「おはよっ、優」

私たちはそう挨拶を交わし、教室へと向かった。

教室へ入ると、みんなが挨拶をしてくれる。一番この瞬間が嬉しい。

「おっとはーー!」

突然、クラスの誰かに名前を呼ばれた。

「何ーー?」

振り向くと、そこには茶色でフワフワしている髪をした可愛い女の子が立っていた。

この子は私の親友の中の親友で、西住真理は一番の友達といっていいくらいの人だ。

「真理ーー、おはよっ」

「乙葉ーーー!おっはよーー」

挨拶を交わした後、真理は抱きついてきた。いつも真理は私に抱きついて来る。そこが真理はかわいいと思う。私も真理みたいに可愛くなりたいんだけどな。

「乙葉?」

名前をまた呼ばれた。悩んでいたことが顔に出てしまっていたらしく、『どうかしたの?』と聞かれてしまった。

「相変わらず真理は可愛いなって思ってさぁ~」

そう言うと、

「何言ってるのー、乙葉。乙葉の方が断然可愛いでしょー?」

と言われる。

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