まず私にできること
「んーとね、属性は基本の4属性に光闇あたりがメジャーだけど、別に自由にできんのよ。ただし世界の基盤はバランス次第で結構不安定になりがちだからある程度均衡みたいなこと考えておか」
創造神様はたいへんわかりやすい言葉で口早にペラペラと説明してくれるが、なにしろ量が膨大で、そもそも私はここにいることも含め、なにも飲み込めていない状態のままだ。
「あ、あの、そういうのメモしたいんですけどなにか書くものとかって‥‥」
「ないとのちのちじぶ、ん?‥‥あーなるほど?メモ‥‥ね‥‥」
「はい、お願いします」
「んー‥‥考えたことなかった‥‥全部自分の頭の中だったからなぁ‥‥」
まぁこのひげじぃは超人、本当の意味で人間をはるかに超越した存在なんだろうからできるんだろうけど、私のような超絶普通の一般人にはまるで無理です、はい。
「んー‥‥でもあんまそういう機能ここに組み込めないんよねぇ‥‥ほら、コンソールっていうかさ、ここって」
や、こっちを見られてもわからんのだが。
わかりやすく首をひねって怪訝な顔をしてみる。
「あーそうよねー‥‥んー‥‥」
ちゃんと伝わったようでなによりだ。
「んじゃあさ、ここでも異世界でもないとこにそーゆーのまとめれるスペース、んー‥‥部屋みたいの創るからさ、一旦そこでやる?」
「部屋、ですか」
「そそ。もしまた誰かに教えるってなった場合でもそれ見ろって言えばこんなに喋んなくていいもんね、うんそうだ、まず最初の仕事はあれだ、編纂しよ編纂」
「編纂?」
「うん、『異世界の創り方』編纂!」
おー、なんだかここまでの唐突な話の進み方と違い、やるべき事もちょっと想像つくし、建設的な気がする!
私は今までで一番納得した声で、今度はちゃんと了承の意の返事をしてしまったのだった。
この連載はここで一旦長期休載となり、実際に『異世界の創り方』、異世界辞典が編纂されてゆくのをご覧頂くことになります。
→編纂開始しました
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