表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

私しか知らない行儀の良くない姿

 ひとつ残らず留めた釦、シワのないシャツ、ジャケットやパンツ丈は1センチの狂いなくぴたりと決まったスーツ姿。その行儀の良さで武装した貴方のこと、私はときに苦しくならないのだろうかと勝手に心配してしまう。

 近くにいる人から容赦なく浴びせられた心無い言葉。自分自身を守るために、一寸の隙間すら許さない。私と出会ったときの貴方はそんな印象で、行儀の良い姿の思い出しかなかった。

 だけどひとつ屋根の下で住むとになったら、貴方はあまりに安らかで気の抜けた顔で寝ていることに気がついた。

 寝ている間だけでも、硬くて重い防具から開放されていますように。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ