8話 3月/0歳 精霊と父親
只今、新連載24時間連続更新実施中です。
2025年 1/11、活動報告の件からセリフ等を変更しています。
今回は例、父親の第一声を産まれた→から目を覚ました等
2025/06/23、加筆修正しました。
振り向けばソコに幽霊?
いや精霊が、いっぱい漂っていた。
なんとなく直感で精霊だって事も、その精霊が何なのか何を司る精霊なのかも分かる。
不思議だ。
おっ、姿も小さいのとか色々なんだな~
[ねえ!
ねぇねえ!
わたし達が見えるようになったのね]
[お話しましょう♪]
[火の鳥の時、落ちないように手伝ってあげたのよ~]
[何して遊ぶ?]
[めっちゃグイグイくる!?]
[[[キャーーー!]]]
[可愛い声ぇ!!]
[困った顔も可愛い!]
[え~]
ドン引き。
精霊、存外に俗物くさい。
もっと、こう神秘なのかと思ってた。
[おててだね~]
[おみあしだぁ~]
ん?
さっき何て言った!?
落ちないようにしてくれた??
ってちょっと勝手に触ったりツンツンすんな~
[いつも見てたんだよ~]
分かった。
精霊って親戚の、おばあちゃんだ。
[用事終わった?]
[遊べ!]
[遊びましょ~!]
雛達プラス精霊、あぁこれは………これまた騒がしくなるな~
◆
モミジ達と会話するようになって直ぐの事。
そこでとんだ真実が判明する。
あいつら‥‥‥‥俺を弟だと思ってやがった。
解せん。
[リンネ?
リンネは俺の家族!]
[リンネは弟!]
[1番オトウト?]
[まだ赤ちゃん!]
[まだ小さいまま]
[いやいや、お前らがタマゴから出てきたの見守ってたし。
生まれるのに、一役貸ったの俺なんだぞ!!]
[?]
[またリンネは、むつかしい言葉で誤魔化してますわ]
[リーンーネーー!!]
そうだな。
ニジ (仮)は俺の弟だよな!
そうだよな。
言わば俺が1番の兄なので君たち弟妹の我が儘に付き合ってあげよう。
兄だから!!
ア・ニ・だ・か・ら!
◆
色がハッキリしてるのは存在が強い奴!
もしくは契約ってのをしてる精霊だけらしい。
そんなの知らないから手を伸ばして触ってたら姉カイネと本契約予定の精霊が教えてくれた。
シュヴェルトも仮契約してるらしいけど今は家にいるから城に来てないらしい。
後日連れて来るって嬉しそうに話してくれた。
カイネはまだ精霊をしっかりと見る事が出来ないらしい。
って言うか普通のエルフの子供は浮遊する精霊や隠れている妖精を、そんなに見る事は出来ないらしい。
えっ!?
精霊ってこんなウジャウジャいるもんじゃないんだ!
確かにこんな四六時中に煩いと生活どころ、じゃ無いもんな。
支障有りまくりだもんよ!
それを感じ取ったのか乳母のパフェアと母がなんか俺の両手にゴツい金色のキラキラした腕輪を着けてから見える精霊が減って暮らしは随分と楽になり、しやすくなった。
ありがとう。大変助かる。
それでいて精霊やタージャー達との会話も可能なままなので良いこと尽くめじゃん!
ほんとありがとう!!
[見て見て~!]
[バカ、カーテンから降りろーー!
ったく。
オレまだハイハイ出来ないんだぞ!!]
[ボクも登る!!]
[やめろぉ!
落ちるだろ!!]
[男子は、おバカばかりてすわ]
[ン、ワタシもやりたい。]
[寝たい]
[私達が風魔法でキャッチするわよ♪]
[水魔法のがケガしなくて良いんじゃないかしら?]
そんなこんなの日々の中、騒がしくも平穏は突然に破られる。
意思疎通が出来るようになったのを怪しまれずに過ごして疲れた夜。
俺の部屋に、お忍び或いは公務の癒しや安らぎなのか母がやってきた時の事だった。
◇
今、授乳の気分じゃないです。
いいです結構です。
抱っこされて揺られて子守唄でウトウトし始めた時、ドンッと大きな音と勢いで開かれたトビラで俺は驚いて泣いてしまった。
「リンネ!
目を覚ましたって!!
元気に、ってミルフィー!?」
男の人!?
聞取りヅライな、やっぱ早口だし低い声だからなのか男性の声は、なんて言ってるか分かり難いし怖い。
「静かにせぬか。
起きてしまったではないか!!」
やっぱ女性の声は高いからなのか聞きやすい!
あとハキハキで、ゆっくりの人のが聞取り安いみたいだな~
「ごっ、ごめんよ。
でも無事元気みたいだね。
良かった~
キミも元気そうで何よりだよ!
安心した、ふぅ~」
「誰に物を言っている?
しかし、まぁ~うむ。
お主も大した怪我もないようだな」
「まぁ~これでも君の夫だからね。
でも最初にリンネが見る家族の中には僕もいたかったな~」
「だからこんな時期に討伐などに向かう必要は無いと言ったのだ」
人の頭の上でイチャイチャするのヤメテもらえますぅ~
「ううん。そう言ってくれるのは嬉しいけど、そうもいかないよ。
父としては駄目かもしれないけど僕は勇者だから!
あぁ~知らせで聞いてたけど念願だよ。
リンネェ~可愛いね~」
「念願?
今なんと言った!?
貴様ぁ余所で愛人でも囲っておるのか?」
「ちっ違うよ。
そう言う意味じゃないよッッ!!」
今度はケンカか。
痴話喧嘩始めやがった。
普通の赤ちゃんなら大泣きのギャン泣きだぞ。
あと、うるさい。
「婚姻の時の言葉は偽りかぁ??」
「だっ、だから僕は男の子も良いな~って言っただけだよ。
前にっ、そう前も話してたでしょ?」
「ほう?」
「だから知らせを聞いて急いで帰って来たんだよ!!
勿論、女の子のカイネも可愛いよ。
そっそれにミルフローランもね、大好きなんだから!」
「‥‥‥‥‥‥まぁ~今回はソレで許してやろう。」
「ほんとう、良かった……ゴメンね変な言い方しちゃった僕が悪かったよ。
…………それでリンネを抱いてみても良いかな?」
「む!?
手を洗え、いや匂うぞ。
水浴び、いや入浴して衣服も着替えて来い!!
それからだ!」
「そ、そんな~(泣)」
話の内容的に、やっぱ父親だな。
‥‥‥‥そういや前世や前前世の両親には心配も迷惑を掛けたな。
結局、親孝行出来なかったな俺。
そんな事を考えていたら俺は眠っていたのか目を開けた視界には涙目の父親が写っていて抱っこされていた。
赤子になって以来、こういうの多いよな。
赤ちゃんって直ぐ力尽きるんだよ~
その癖、泣きまくるし疲れるしでツラいわ~
体力無いのツラい所だな~~。
する事が皆無なのに時間なのも長いんだよな~
って、そんな事より、とんでもない問題を思い出した。
さっきは眠たかったから見逃してたけど俺の父親が勇者の件!
勇者って言った!?
勇者にはロクな思い出が無い。
ヤな奴が多いんだよ!
つまりだ…………おいおい今世も厄介事に巻き込まれるパティーンじゃん!
絶対そうじゃんか!
勇者に振り回される未来が目に見える。
俺の人生どうなってんだよーーーーーーーーっ(てばよ)!!