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3話 12月/0歳 家族と赤ちゃん

一時間毎に投稿更新されています、御注意下ちい

1/9 誤字の修正・微量の加筆を行いましあ。

2025/06/21、加筆と修正を行いますた。

 タカっぽいシュッとした顔に尻尾はクジャクっぽくて全身は白い焔で微かに燃えてる50メートル程の怪鳥は俺の首元のパジャマを咥えてビヨ~ン状態で飛んでる。

どうやら俺の住んでた家は屋敷?

お城なのか10階とか以上の高さがあるんだけだ?

あっ怖さで、ちょっと漏らしてしまった。

眼下には町と家々の灯りが見えて夜の冷温さを和らげてくれてる気がする。


 お~目の前、海なんだ~

ぐおっ!?

鳥め!

いきなり急旋回しやがったな。

ぐえ~~~落ちるっ!

落ちるーーーーーー!?

え~~ホントに、お城じゃん、洋風の城だコレ!

あっママだ!

手振っとこ。

ママ~!

つい、ママを見て元気(えがお)になってしまった。


 それから不意にも不規則な揺れと外なのにこの燃えてる鳥の、お蔭で程好い温かさから眠ってしまっていた。

俺は目映い光を感じて目を覚ますと、そこはドデカ鳥が小枝とかで作ったらしき巣に丁度、降りようとしていた時のようだった。

切り立った荒野の崖みたいな、その1つで塔のように野太くも長い足場に優しくフワっと足から、ん?

足から??

まさか空中で1回、俺を落としそうになったな?

そんで足でキャッチして事なきを得たな?

このやろうがぁ!!


 巣には通常サイズのデカブツによく似た鳥が数羽いて、あれ?

俺の部屋の窓から俺を見てた奴じゃん?

さては、あの時から俺に目を付けてたのか!

してやられた。

振り返り抗議してやろうと、このデカイのデカイ鳥目やろう!

おっクチ、クチバチ!?

やられたぜ。食べられるぅ!!

怖いったらない!

くそう。

寝返りもハイハイも出来ない赤ん坊を捕まえて食べても美味しく有りませんよ~だ!

ん?……手足をバタバタしてると何かに当たる。

タマゴだ!

えっ?

ホントになんで俺は此処に連れて来られたのん?


『『『聞こえているか?

エルフの子よ。』』』


 えっ?え?

マジで?

俺に向き合ったデカ鳥は食べるでも無くて仲間の鳥も手を出して来ない。

脳内に響く声は女性のソレだ。

とにかく頷いておこう。

すると(あしゆび)

鉤爪を敵意なく出してきたので掴んでみる。

すると、よりクリアに感情が聞こえてくる。

お互いの疎通が出来ているのだろうと理解する。


『それで何のようだ!』

 

 プンプン!

コッチは怒ってんだぞ!!

っと示しとこう。


『やはり知性を有していたか』


『どっ、どうゆう事?』


 怖じけ付いてしまっつあ!

怖いを通り越して不気味と言うか状況が奇怪(おか)し過ぎて眠たくなってきた。


『話そう。

君を信頼してよいか?』


『いっいいよ~

もう連れて来られてるしね。

諦めてるし。

それと早くして。

眠い』


『その事はすまなかった。

急を要していたんだ。』


『へ~。

じゃ、どうぞ~』


『心からの感謝を。

まず私の命は残り少ない。』


『ほっ!?』


 急展開だ!


『それ事態は大した問題では無い。

何にでも寿命(限り)というモノは有る。

しかし生まれたばかりの我が仔だけが気掛かりだ。

不憫で成らない』


『ほうほうぅ〜続けて下さい。』


 さっきビックリしてしまったのを誤魔化すために平静を装ってみたけども多分意味ないな。


『そこで君に目を付けた。』


『ん~~、ん?』


『数日前から異質な魔力波を感じ取った。

不定期では有ったが弱々しくも有れば強力にもなる。

その煌めきさを感じさせていた。』


『あ~~魔力練る練習してたのが原因か~』


『それが直ぐにエルフの女の縁者、子だと分かった。』


『俺の母親の事?』


『そうだ。

あの女は何千年もの間この地を支配している。』


『エルフだからね~

領地経営とか大変っぽいし女がてら領主やってるし強いんだろうしさ~』


『人の営みには詳しくは分からいが尋常では無い強さなのは魔力を見れば分かる』


『え?

じゃなんで俺なの?』


『私は魔物だ。

人とは敵対関係にある。

突如、上空から現れても良好な関係は築けず戦闘になり、どちらかが討伐されて終わりだ。

それでは何も果たせず仕舞い。

だから赤子ながらに強大な力を要する君に頼む事にしたのだ。』


『なんと無く分かってきた。

魔力から俺に目を付けたんだし何かをして欲し~って感じでしょ?』


 まぁそれなら、いきなり浚うのも悪手も悪手だと思うけどね。


『その通りだ。』


 横にいた俺を偵察に来てたノーマルサイズも肯定するように鳴く。


『分かった。

いいよ。それで?

俺は何をすればいいの?』


『かたじけない。

早速で悪いのだが我が仔ら、タマゴに魔力を流して欲しいんのだ。』


『‥‥‥それだけ?』


『そうだ。

私は弱っている。

そのせいで十分な状態で、この仔達を生んでやれていなかったんだ。

今では全部で6羽となってしまった、お願い出来ないだろうか?』


『あぁ………うん。

良いよ分かった。その変わりって言うか俺のゴハンとかオムツとかの世話してね。』


『わっわ、分かった!!』


『なんなら既に1回、おもらししちゃってるからね!』


『す、すまない。』


 あれから、すっかり陽も上りノーマル達が俺のオムツを水飲み場で洗ったり、その間に巻かれてた柔らかい毛布をオムツ代わりにして俺はタマゴの上で温めているデッカ鳥とタマゴの隙間からタマゴに魔力を送っていた。

俺のオテテ、ちっさ!?

可愛い~

ってか届かん!

最初はタマゴの上に俺を置いて貰ったりしたけどバランス取れないしで現在は潜る形で…………ほっ、(あった)かい。


『お腹空いた~

母鳥さん、ゴハンを下さい!

プリーズ!!』


『そんな時が経ったか。

娘達も帰ってきた。

分かった。

私は狩りに行って来るとしよう。

その間は娘が君を手伝うので待っていてくれ』


 俺がノーマルと呼んでる普通の鳥サイズの数匹はオムツを洗いに行ってた奴、娘だったのか~

ノーマルがクチバシから渡してくれたオムツを受け取る。

残念ながら履く事は出来ない。

赤ちゃんなので。

このオムツだって脱がすの俺が指示しながらノーマル達がクチバシなんかで器用に取ってくれたけども。

流石に逆はムリ!


 なので一言、お礼と感謝を兼ねてグッドポーズをしてから俺はタマゴに魔力を送るのに戻った。

 母鳥の彼女が居なくなった事で大きな巣の全貌が分かってくる。

どうやら間に合わなかったタマゴは割れていたりと殻が見えて目を伏せたくなったが俺は生存している、このタマゴ達に今まで以上に魔力を流していった。


 少ししてドバッン!!っと、なんかバッタ?みたいな成人男性より大きい毒々しい色のバッタと、それと同じサイズのトビウオっぽい魚にトラ柄のクマが落ちてきたので驚く。

どうやら死んでるようではあるけど巣に戻ってきた母鳥の足に触れて伝える。

これは食えなくない?

食べれない。



『食べれないよ』


『なっなんと!?

そ、それは何故だ?』


『俺、生まれて直ぐだから母乳しか飲めないんだよ。

食べず嫌いとか以前っ!!』


『これは又、間違えてしまった。』


『お乳でない?』


『お乳出ない!』


『残念。

死にそう』


 ヤバイ………意識が……。

クラクラする~。


「そこまでだっ!!

ファイアーバード、リンネを返して貰おうか!」


 その声は愛しき我が母ッ!

ベストタイミング!!

嬉しくて泣きそう!

ってか嬉しくて笑っていた。

案外、心細かったんだな~

魔法で飛びつき胸に(しが)み付くと、一声掛ける。


「アッダブゥ~

あう、あだァ!

プーーーー!!」


「リッ、リンネ?」


 早くして!

体が動かなくなる前に。

咄嗟に魔力を体の全身に纏わせて超能力のサイキックみたいな事をしてしまったのだが、そのお蔭なのか母親の母乳に有りつけて眠くなってしまいコロッと行く前に母にはジェスチャーで殺すのはダメっと伝えたが、どうなるんだろな~

おっおっおっおっ!?

トントンされてる?

あっ!!

ゲップか!

ケプーーあ~(ねむ)い寝………る…(。-ω-)zzz


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