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+0話 誕生

 冒頭(とう)に過激描写が有ります。

充分に御注意下さい。

 彼女は深夜、帰宅後に大人(おや)達の目を盗んでコンビニエンスストアに出掛けた。

その帰りに悲劇に遭うとも知らずに。


 久しぶりの買い物に自身の年齢相応な出来事ができたと少しだけワクワクしていた。

ビニール袋にまで値段が掛るとは知らなかった。

レジも昔の記憶と変わっていてアタフタしてしまったが良い経験に成ったと今後に活かされると思ってしまった。


 帰路のため大通りに出て直ぐの事、真夜中なため人通りが少ないはずが少しだけ、ざわついている気がしてバレてしまったかなと思い振り返るとバールのような物を持った30代ほどの男性がそんなに多くない交通人を殴打しながら走って来ていた。


 あまりの事に彼女は咄嗟に、その場から動けなくなり立ち止まってしまう。

そこに自身と同年代程の見知らぬ男子が間に入ってくる。


〝逃げろ〟 〝警察っ!!〟


 っと叫ぶ、その彼の顔は勇敢なはずなのに何処か恐怖と後悔、そして死を覚悟したように思えて彼女は必死に携帯を取り出そうと急いだ。


 しかし次の瞬間、その男子(かれ)は低い声を漏らして倒れるとアスファルトを濡らし広めてゆく。

そして彼女は理解する今度は自分なのだと。

首都、明かりの消えない眠らない真夜中に悲鳴が木霊した。



 ラフィール家に生まれた〈エイミー・ラフィール〉は才女(てんさい)だった。

生後数ヶ月もすれば父親が片付け忘れていたガジェット部品(仕事道具)を手に取り笑顔になって離さず遊んでいた。

喋るようになると(いじ)くり玩具(おもちゃ)を改造したりと既に、この頃から、その片鱗を見せていた。


 ラフィール家が祖父の代に財を成したラフィール・グループで有った事も助けてエイミーは、その才能を遺憾なく発揮していった。

今は亡き祖父は大層喜び彼女の才能を伸ばそうとラボを用意し与えた。

そして10歳になる頃にはエヴァー・メタルアーキファクタリング・インダストリアル──E・M・F・I──を立ち上げる。


 ここから彼女の快進撃が始まる。

次々と新発明を発表してラフィール・グループの子会社から父の助言で親会社である本社と合併する事で憂いを断つと益々、研究に没頭してゆく。


 また学校生活の青春も忘れず送っていた彼女だったが、そこで幼少期から温めていた難題でもある構想に着手する。

周囲や両親にも無理だと言われても何度も失敗しても滅負(めげず)に数年が経った15歳の春、遂に試作にまで漕ぎ着ける。

そして人間でのテストパイロットに自身を指名してデータを取るために正に命を掛けて行動に出るのだった。

この日を境に彼女の人生は変わり、その後を交える運命の出会いへと繋がってゆく。






 狂気の元凶、犯人がバールを振り切ろうとした瞬間、誰かに足を掴まれ蹌踉(よろ)けて横転して彼女への殴打がズレる。

それでも弱くない衝撃に倒れて痛みと恐怖に横たわった彼女は涙が零れてしまう。

すると近くから〝逃げろ〟と弱々しく聞こえ自身の手に手が触れる。

〝助けて〟と、か細く何とか紡ぎ告げた言葉を最後に手を伸ばそうして意識を失った。










 犯人は乾いた笑い声と張り付けたような笑顔で向かいにある営業中のガソリンスタンドに目を付ける。

道路を横切ろうとしてバールを振り上げて走り出す。

ブレーキ音と激突音が響く。

エアバッグと急停止したランプがカチッカチッと車内に続いていた。

多分、トラックとかデコトラ。

調べたけどエアバッグが搭載されてないのもあるらしいので今回は有るバージョンで、お願いします。

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