24話 11月/番外 白猫と両親
お付き合い頂いた方、ありがとうございました。
1日連続企画は今話で完遂いたしました。
後日、誤字脱字や加筆・修正を行います。
陽の光をカーテンが遮る。
部屋の明かりは弱く付けられていた。
「エルフの子供は、やっぱり人間とは成長速度が違うんだね」
暖かい室内でリンネを撫でながら、ついクチに出た言葉にクリスは自身の片方の手を見る。
「今更な事を何、言っているのだ。
カイネの時も言っておったぞ?」
妻ミルフローラはそんな夫に呆れたようにヤレヤレと隣で笑う。
「そうだったかな?
僕も歳を取ったモノだな」
「まぁ人の域ではお前も良い歳だしな」
「そうなんだよな~
僕頑張ってるよね!
流石!勇者!!」
「大きな声を出すな!
起きるだろうがッ!!」
「ごめん( ´-ω-)しゅん」
「それに自分で言うな。
まぁ~~お前は凄いよ、充分頑張っている。」
「へへへ~~そう?
ありがとう」
照れるクリスを軽く小突いてミルフローラはリンネを抱えた。
「そろそろ生まれて1年になるんだね。」
「あぁ、そうだな。
エルフには短い瞬間だが人間には長い時間だな」
「そうだね、ううん。
どうかな…………人間にも生きるのに必死で一瞬の時間だよ。」
「意味の分からん事を言うな。
‥‥‥だが………なんとなく……分かる。」
「なんだ?
2人して珍妙な顔をして?」
「デアロくん!
ありがとね、いつも娘と遊んでくれて!」
「それが疲れたから部屋に避難したのだよ」
「珍妙か。
神妙の方が適当ではないか?」
「猫に難しいことは判らないな。」
「ふふっ。
こう言う時だけ猫の皮を被るな。」
トントンと寝かし着けてベッドに戻すと柔らかい溜め息を吐いた。
「猫だけに!?」
「黙れクリス!!」
「いつでも面白い夫婦だ!」
デアロは優しい表情のまま、ベッドに飛び乗って体勢を整えるとリンネを守るように丸まった。
◆
「規格外の子供、それならば分かりやすい。」
「それはそれで大変だったけどね!」
「人類最強の勇者が今、笑っているんだ、そうでもないだろう?」
「いやいや謙遜じゃなくてだよ」
「知ってるさ、私なんだぞ?」
「おっ!?
ヨッ女帝!!」
「調子に乗る、直ぐ調子に乗る所が教育に悪いのだ!」
「へへっ、ごめんよ~~!
……………でも魔力に溢れ、とんでもない事を仕出かしては僕達を驚かせてばかりだ。
この子の将来が楽しみで心配だよ。
………その頃には僕は……もう……………。」
「ふん。
何を言う………お前は後数百年など平気で笑っている。
軽々超えて行くのが私には……余には分かるぞ?」
「そう?
そうかな?
そうだよね。
そっか~~僕の可愛い妻ちゃまが言うんならそうだね!
うん、そうだよ。
カイネとリンネの参観日も結婚式も出るぞ!!」
「コレ!
調子に乗るな馬鹿者めっ!
それに参観日とは何だ?」
「あはははははっ、そうだね~~!」
「似た者夫婦の大惚気共っ、喧しいわぁ!!
リンネが起きてしまうではないか!」
「そっそうだね~」
「すっすまん!!
にしても赤子というのは何故どうして、こうも寝相が悪いのだろうな?」
「それは勿論っ、可愛いからさ!」
「黙れ!
あっ!?
大声だして悪かったリンネ~~!」
「母上、父上!
リンネ起きたのですか?」
「やぁ僕の天使!
お外遊びは楽しかったかい?」
「騒がしい家庭だの~」
愛猫と飼い主
お疲れ様でした。
ストック貯まりしだい次章/次話投稿・更新させて頂きます。
少々お待ち下さい。




