20話 8~9月/0歳 悪戯妖精と白銀針猫 ①
母ミルフローラの部屋兼、俺の部屋にはグレムリン事件後には姉カイネ等だけ出なく見習いシェフのフィリップや許嫁候補のカグアルット等が俺目的で時々では有るが訪れるようになっていた。
まぁ年齢的にカイネ達が相手する事になるのだが。
お礼なのか自作のクッキー等を持ってくるフィリップや俺の世話をしたがるカグアルットや同年代の赤ちゃんズ。
そしてそれと比例でもするかのように部屋も動物園でもやるのかな~?の勢いで動物に溢れていた。
ファイアーバードの親子。
アカカとタージャーズにモミジ・紅・ザクラ・ジュウ・珊瑚・橙たち。
多分、カナヘビのニジ(仮称)。
宝鉱晶魔亀の子伍。
思うのは名前的に上に兄弟いるよね?
ケルベロスのパピコこと、ソーダ・コーヒ・イチゴたち。
グレムリンの本体の鳥人間と分裂体の小猿たち。
コイツらにも名前考えてやらないとだ。
……………なのだが此処に〈バンニャースナッチ〉と言う猫?っぽいのが加わる事になった。
それはグレムリンの小猿達が俺にお礼なのか、褒めて貰いたいのか持って来た事に所以する。
それは栗にソックリだったハリネズミ事件まで遡る。
◆
アクアテール国は夏でも暑くなく比較的に温厚、穏やかな季節が続くようで窓からはトンボが見えたりする。
窓から見える海だと思っていたのが湖だと知った時は驚いた。
この大きな湖も地下で繋がっている小湖と呼ばれ3連続に並んでいて、その3つよりもデカく海程ある本湖が有るという。
城を囲う湖には居ないが別の湖にはカエルとか色んな動物や魔物が住んでいるとか。
そんな事を侍女さん達の話から断片的に情報を得たので精霊達に詳しく聞いていると母ミルフローラと姉カイネの母娘で仲良くやって来たと思ったら俺は抱えられ何処かに連れて行かれるのだった。
怪しい笑顔だと思ってたら、やっぱりそうだ、着せ替えタイムだよ!!!
1時間しない時間の末、今日のコーディネートは瞳の色と同じピンクで合わせてみました!っじゃないだよ!!
ドレスだ、女装だよ。
諦めの死んだ目をしていると次に連れて行かれたのは1階の庭園で、そこに居たのは母親や子供達だった。
お茶友やママ友って奴だな。
お茶会のようでテーブルにはお菓子等が有り乳母のパフェアも侍女の1人として控えているようだ。
ミルフローラからカイネに代わって抱っこされるとカイネは子供達へと近付いて行く。
カイネの同年代、同世代だろうからカイネの臣下候補や未来の夫候補がいるんだろうな。
カイネは男女関係無しに接しているし俺を自慢している。
姉に成ったのを嬉しそうに話している。
が!!
ココで事件発生!!
お、おっ、、、お漏らししてしまった。
俺とした事が、、不覚。
しかも大勢の前で。
メイドさんの、お陰で何とか恥は‥‥‥‥‥もう掻いてたや。
そうこうしていると母ミルフローラの膝の上で井戸端会議宜しく世間話から情報を得ていた時、足元でケルベロスのパピコと小猿の俺を呼ぶ声がして見てみると。
そこには円満の笑顔で捕まえてきた獲物・お土産を見せてくるパピコと小猿達がいた。
ピョコピョコと跳ねてスキップしては戻ってきては見せるのを繰り返して母の足にスリスリする。
少し後方には疲れ果てて倒れている乳姉弟のシュヴェルトと兵士達。
シュヴェルトと兵士はパピコの散歩途中で宝探しに付き合わされたって所かな。
小猿の中の1匹が俺に登ると、お腹辺りで飛んで跳ねて1回転したりして踊る。
やめろ!
ちょっと痛いぞ、この野郎!
足元が騒がしいのでミルフローラが見て見るとパピコはクチに咥えたモノを母の手に乗せた。
それは 〝松ぼっくり〟 だった。
すっごい喜んで、お宝見せてくれてるけどミルフローラの引き攣た顔よ。
あとヨダレ付き。
小猿達の内、数匹が手渡しで俺にも栗を見せて腹に置く。
最初、俺は松ぼっくりと栗だと思っていた。
けど少し、うねって動き出して俺と母ミルフローラは悲鳴を上げていた。
虫かと思ったが、どうやら違うらしい。
母の様子から何かの赤ちゃんだという事が分かった。
母ミルフローラはテーブルのカップらを退けると俺の手の平と同じ程のサイズの赤ちゃん達を並べると魔法で温め延命措置を始めるのだった。
回りは大急ぎ。
カイネや同年代の子供やシュヴェルト達と母親達は少し離れた位置に移動させられてメイドやバトラーが守るように囲っている。
さっきまでの、お気楽気分から一変した事でパピコは足元で、くぅ~んと泣いて甘えて小猿達は分からずもパピコのマネをして大人しくなる。
風の音と赤ちゃんの喚く声。
赤ちゃんは誰かしらの弟か妹だろう。
もしかしたら俺と同世代かな?
そのせいか、やけに冷静な自分がいる。
母の体を、よじ登って背中に出ると背中から肩に移ると顔を出してテーブルの状況を確認する。
一瞬驚いたミルフローラだったが直ぐに前に向き直って治療に戻る。
俺は出の悪い魔力を少しでも母に送って気休め程度に魔力補給に徹した。
少しすると松ぼっくりと栗は弱い声で産声のように発するとウネウネと動き出して開かない目で探すようにミルフローラの指や手の平を、おっぱいを吸うように咥えて懸命に生きようとしている。
ソレが分かって肌で感じて俺は生命は無条件で凄いってかエネルギーに溢れてる?
産まれてくる事の素晴らしさ。
神秘?
真新しい命の力強さ?
神々しいとは違う。
でもこう生きようと動いてるのを見てると頑張れって生きろって応援したくなる。
命って素晴らしいんだな。
罪の浄化のようなモノを感じた。
結婚も女性にも成った事は無いけど命の創るのって産むのって凄ーーーんだ!!!
それから騒動は収まり、お茶会は御開きに成ったのだが自室は、てんやわんやとなる。
大喜び、大運動会の開幕だ。
嬉しいんだな。分かる。
分かるよ?
あ~~~うるさい。
まだ、この子達が大丈夫だとは決まって無いからね。
経過を見なきゃ!!
それに温めてる所から動いて落ちないように見張らないとな!




