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19話 外伝 妖悪と人間

連続投稿企画実施中です。

話数を御確認下さい。


「ジェームス!

今回は同行してやるが次は俺のを手伝えよな。」


「あぁ、そしたら前から言ってたワイバーンの骨回収に付き合うよ」


「バッカ!

もっと報酬が高くて危険な奴にしてビビらせてやれよ!」


「仲良し小好しは他でやってくれ。

報酬は山分けだ。」


「分かってるさ、行こう!!」


「すまない。必ず成功させるから」


 毎日(いつも)のように酒場で愚痴り杯を叩き付けるようにしていると顔を隠した男に怪しげな話を持ち掛けられる。

俺は藁にも(すが)る思いで、その話に乗るしかなかった。


 俺が所属しているパーティーメンバーの1人に急用が有ったため臨時を雇う事になったが、この仕事を成功させれば大金が手に入る。

そうすれば、もう苦労しないで済むんだ。

楽が出来る!!


 怪しげな男が手配した裏ルートを使い難なく国境や関門を超えて密入すると町や城下町には、一切近寄らずエルフにもバレないように神域の雲森を目指す。


 初めての場所だとしても俺達も冒険者になって、かれこれ長いプロだ。

経験から山や森での戦闘や活動にも慣れている。

強そうな魔物は避けて、それでも高価な素材になる魔物は追い立てて倒す。


「こいつら警戒心がねぇ~ぜ!

俺の矢が吸われるように当たるぜ!!」


「無駄に使うなよ。

いざって時に泣きを見ても俺は知らないぞ」


「はっ、バッカ、そん時は逃んだよ!」


「よし、木に印しの布は巻いた。

この辺りで採れる物はこんな物だろう。

あの広い所に次は行こう。」


 此処でしか、お目に出来ないような薬草なども採取してゆく。

積めるにも限度は有るが稀少価値なんだ見逃せない。

エルフ共も間抜けなのか森は手付かずで弱い動物や魔物だらけで金の成る宝庫だ。

これで俺は億万長者だ!!


 クソっ!

ヘクターが殺られた。

なんなんだ、あの魔物は!

まさか魔獣なのか!?

グレンダルも重傷だ。

クソ、クソ、クソーーーー!!

あんな奴がいるなんて聞いてねぇぞ。

撤退だ。

撤退しかない。


 引き返そうとした俺達はそれから数日、目印が忽然と消え迷い遭難する事になった。

エレファントが水を探しに早朝に飛び出し帰って来なくなり2日が経った。

簡易テントの入り口にエレファントの遺体が現れる。

驚いて警戒するも先を見れば酒場で出会ったフードの男の姿があった。


 話を聞く限りだと心配になった彼は遅れて付いて来てくれたようだが、一足遅くエレファントが例の魔物に襲われる瞬間に出会してしまったのだと言う。

怪しい男風貌だったが彼も怪我を負ったようでエレファントを助けようとしたが間に合わなかったと謝罪してくれた。


 それを裏付けるようにエレファントには大きな爪のような物で、かっ切られたような痕があった。


 男の名はライズと言い合流後は依頼した素材以外は俺達の物にしていい事、そして帰還するのを手伝ってくれると言い今も協力してくれている。

怪しいなんて思っていた自分が恥ずかしい。

彼の案内で移動はスムーズに成り今までの遭難が嘘のように順調に物事が進み出した。

後は帰るだけだ。

どんなに危険を犯しても生きて帰らなければ意味が無い。

俺が必ず家に帰るんだ。


 しかし最初にあの鳥の魔物と遭遇した場所から少し離れた森の中間辺りまで戻ってきた頃にグレンダルの容態が悪化し、その日の内に亡くなってしまった。

俺だけになってしまった。

いやライズが居る。

例え俺1人に成ったとしても………。

必ず帰ろう。

帰らなければならない。

俺には帰らなければ成らない理由が有るんだ。

グレンダルが死んでから1週間が経った夜の事、以前出会して逃げたクマのような魔物と大きな梟の魔物の襲撃に遭う。

別れて逃げた先でライズが崖から落ちて死んでしまった。

遺体は確認出来なかったが、あんな高所から落ちては助からないだろう。

それでも足を止められはしない。

魔物から逃げ切ったと実感出来たのは朝陽を浴びた時だった。


 数日後、俺はライズの遺体をせめても埋葬してやろうと危険を覚悟でやってきた。

遺体は動物や魔物に食い切られていたが完全に食べられてしまう前にと狼等を追い払うと遺体をエレファント達と同じ場所に埋葬した。


 あれからどれ程の時間が過ぎただろうか俺はまだ、この森から抜け出せないでいた。

全てを諦めたその時だった。

動物や魔物が立てる音とは違う物音に近付けば例の魔物と子供と赤ちゃん!?が戦闘をしているようで、あの魔物も弱っている。

今なら仲間たちの無念を晴らせる!!

こいつを倒せるんだ。


 エルフはやっぱりクソッタレだ。

赤ん坊までもがこんなに規格外に強いなんて…………。

ん!


「ラ‥‥イ‥‥‥ズ!」


「ジェームスだったか?」


 うあっ!?

そんななんで、こいつもエルフ!?

俺は。

俺は………ベンジャミン………………。




ライ 嘘 ズ たち 直訳


一様、エレファント 女で得物は弓矢 魔法使いでもある。

ジェームス 男で今回の主役の剣士、エレファントと付き合っていた。

家で待っている人物のために賭けに出る。

ヘクター 男、臨時メンバー

グレンダル 男 リーダーでジェームスの親友。


──妖悪(グレムリン?)人間(ぼうけんしゃ)(ジェームス)──

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