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引かれ会う、二人。

ただいま、おっ、飲んでるのか?」

と杉村が帰って来る。


ダッシュと賢一先生が飲んでいた。


「お帰り、杉村先生も飲むか?」


「おっ、飲む!」

ダッシュが切り出した。


「なぁ、ところで杉村先生は、谷田を

どう思って、連れ回してるんですか?」


「連れ回すって、失礼な!ドライブ

だよ!」

賢一先生が


「長く一緒に、働きますけど谷田だけ

ですよね?」

杉村は少し、困った様に


「聖菜が20歳なら、迷わず告白してる

それ位、歳が離れてるけど聖菜が

好きだよ!まだ14歳の聖菜に言うと

聖菜の自由や将来を、奪ってしまい

そうで言え無いんだよ!本当の所は

困ってる、二人は、どう思う?」


「う~ん谷田は、お父さんの事も

抱えてるからな、担任ながら、よく

頑張ってると、見てて思うよ、でも

そこには杉村先生の存在が、大きく

関わってると思うよ!」

と、ダッシュが言う。


「確かに、谷田さん何か、魅力的

だから、杉村先生が告白しないなら

僕がしますよ!」

と、賢一先生。


「それは絶対に駄目だからな!」

ムキになる杉村だった。


「まぁ、結論を焦らずに谷田を支えて

行きましょう!」

と、ダッシュ。


「そうだな!」

と、杉村。


「じゃあ明日、学校なんで寝ますか?」

と、賢一。

3人は寝る事に、した。

聖菜は、理加、真奈、幸子に杉村の事を

手紙に書いていた。


「聖菜、朝だぞ!」

と哲治の声で、目を覚ます。


「おはよう。」


「おっ、早く用意しろ!」


「うん。」

毎日、恒例の二人での登校。

哲治は必ず、待ってくれる優しい

親戚だった。


(ありがたいな~)

聖菜は思う。


何時もの授業。

でも国語の時間に、杉村が聖菜を

指す時に谷田ではなく


「はい、次、聖菜読んで。」

と言ってしまった。

クラスが、ざわついた。

急いで、言い直したが遅かった。

聖菜は顔が、真っ赤になって先生を

見ると、先生も、ほんのり赤かった。

案の定、休憩時間に女子が集まって来た。


「ねぇ、杉村と付き合ってるの?」


「最初から、杉村は聖菜ちゃんの事

気に入ってたもんね!」


「そんな事無いよ!付き合っても無いし!

あっ、でもね、5月に入ったら、みんなで

海に行こうって、言ってたよ!」


「えっ!みんなでって、私達も?」


「うん、みんなで!」


「うわ~何か楽しみだね!」

と上機嫌の女子達。

聖菜は内心


(良かった~)

一安心している。


(さぁ~今日も病院だ!お父さん

待ってるだろうな?)

相変わらず、忙しい聖菜。

でも辛そうな顔は、決して見せない。

帰ろうと校庭に出ると


「聖菜~」

と大きな呼ぶ声。

振り返ると杉村だった。


(あんな、大きな声で~)

手招きを、するので行って見ると

手に手紙を持っていた。


「私に?」


「うん。」


「ください。」


「誰からか、教えてくれたらね?」


「見ないと分からないです。

見せてください。」


「はい、どうぞ。」


「あ~この前、話した友達からです、

でも何で、学校に送って来たのかな?」


「友達なら、ゆっくり読みな!今日も

病院だろう?気を付けてな!」


「はい、行って来ます。」


「おう!」

聖菜はバスの中で、手紙を開けた。


《聖菜、頑張ってますか?

手紙見たよ、石の様な心の聖菜が

一目惚れ?信じられないよ!

でも、凄い!運命の出逢いだよ!

歳の差なんて関係無いからね!

その恋が、成就する事を願ってます!

私達は離れていても、何時も聖菜の

見方だよ!ファイト!


幸子、真奈、理加より》


(みんな、ありがとう、でも私の何処が

石の心?なんじゃ、そりゃ!又、返事

送ろう、元気貰った、友達って本当に

ありがたいな~)

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